スターバックスコーヒーに入ると、たまにシフォンケーキを頼みます。ドーナツ類も美味しそうですが、カロリーが高いので控えて、シフォンケーキにしています。季節によって、トッピングが変わり、この前までは「桜のシフォン」だったのですが、先日は「ブルーベリーのシフォン」になっていました。若干季節を先取りしていますが、美味しくいただきました。スポンジ生地のように柔らかくて弾力性のあるアルトを。
ART PEPPER (アート・ペッパー)
THE ART PEPPER QUARTET (TAMPA 1956年録音)
アート・ペッパー(as)は、一応麻薬禍から脱して1956年7月から多くの録音を行っています。その後も、なかなか麻薬と縁が切れず、60年代に入ってしばらくして録音が途切れたのは、残念としかいいようがありません。1956年録音の主なものを挙げると、
8月: The Return of Art Pepper(Jazz West)、The Marty Paich Quartet Featuring Art Pepper(Tampa)
10月: Chet Baker And Art Pepper Playboys(World Pacific)
11月: The Art Pepper Quartet(Tampa)、The Way It Was(Contemporary)
12月 : Modern Art(Intro)
と、傑作といってよいものばかりで、彼の演奏のとりこになった僕は、アルバムを順次集めていくのは大きな喜びでした。
本アルバムのメンバーは、アート・ペッパー(as)、ラス・フリーマン(p)、ベン・タッカー(b)、ゲイリー・フローマー(ds)。このメンバーで、ロスアンゼルスのクラブ「ヘイグ」に出演していたこともあり、まとまりのよい演奏を聴くことができます。
曲は、アート・ペッパーのオリジナルの「Art's Opus」、「Diane」、「Pepper Pot」、「Blues At Twilight」、「Val's Pal」の5曲とスタンダードの「I Surrender Dear」、そしてラテンの「Besame Mucho」(べサメ・ムーチョ)の全7曲。名高いのは「Besame Mucho」で、その印象が強いためか、こうして曲目を並べて見ると、ペッパーのオリジナルが多く、やや意外な気がします。
よくスイングするリズムに乗って、アート・ペッパー(as)が気持ちのいい演奏をしていますが、時にきわめてスリリングなフレーズが出るなど、次に何が飛び出すかと楽しみに聴けます。「Besame Mucho」では、ペッパーならではの乗りでテーマを吹き、続くソロは舞い上がるようで、この曲は素晴らしく魅力的です。ゆったりとして、ペッパーとともにラス・フリーマン(p)の伴奏にも抒情が溢れているバラードの「Diane」やバンド全体がリラックスしている「Art's Opus」や「Pepper Pot」も聞き逃せません。
【スターバックスコーヒーのシフォンケーキ】
ドリップコーヒーとシフォンケーキ。
ブルーベリーのシフォンケーキ。
しばらく前までは、桜のシフォンケーキでした。桜の花びらがトッピングされていました。