安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

エリン・オブライエン SONGS FROM THE HEART OF ERIN O'BRIEN

2017-04-12 20:23:29 | ヴォーカル(E~K)

長野電鉄長野駅の改札口前では、野菜や果樹、キノコ、米など農産物を販売しています。その中に、「ふきのとう」や「菜花」があって、春を感じさせました。生産者から直接仕入れていると思いますが、売り切れになるものもあり、「菜花」が当日のお昼には無くなっていました。農産物の種類が増え、花も並べられて、華やかになるのもそう遠くありません。久しぶりに華やかなポピュラー系ヴォーカルを聴きました。

ERIN O'BRIEN (エリン・オブライエン)
SONGS FROM THE HEART OF ERIN O'BRIEN (Coral 1957年録音)

   

美女ジャケットLPのうち、抜群の人気を誇っていた一枚ですが、現在は、LPTIMEレーベルから復刻されてCDで入手できます。本来は、レコードで入手し、ジャケットも飾りたいところですが、なかなか出てきませんし、出てきても高価なので、僕はCDで良しとしました。

エリン・オブライエン(1934年ロサンゼルス生まれ)は、本来女優さんで、映画の他、TVドラマ「77サンセット・ストリップ」や「ペリー・メーソン」に出演しています。ジャケット写真もいかにも清楚な感じを受けますが、歌の方も、そんなイメージで、聴きやすいソプラノの声で、スタンダード曲を楚々として歌ってくれます。

曲はスタンダードが主で恋にまつわる歌です。「My Foolish Heart 」(愚かなり我が心)、「Let Me Love You」、「Forbidden Love 」、「Love Letters 」、「This Love Of Mine」、「I'm Glad There Is You」、「When I Fall In Love」(恋に落ちた時)、「These Foolish Things」、「Maybe It's Because」、「My Romance」、「Ev'ry Time 」、「Where's The Happy Ending 」の12曲。こうして並べて見ると、恋の物語といったところでしょう。

編曲は、チャールス・バド・ダントという人で、ストリングス入りのオーケストラを用いて、エリン・オブライエンの歌を引き立てています。ビートの効いたジャズヴォーカルではなく、ポピュラーヴォーカルですが、聴いていると夢見心地の時間が過ぎていきます。ゆったりとしたテンポで可憐に歌う「My Foolish Heart」、声とストリングスが流麗に響く「Forbidden Love」、伸ばした声が美しい「I'm Glad There is You」あたりが白眉です。

【長野電鉄長野駅】

 

 

野菜などが販売されています。

 

季節を感じさせる「ふきのとう」

 

エリンギなどのきのこ

 

野沢菜やほうれん草