安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ビリー・コブハム THE ART OF THREE

2017-04-09 09:30:33 | ベース・ドラムス

先日、ホクト文化ホール(長野県民文化会館)に用事があったついでに、近くの「たか寿司」でお昼を食べました。カウンター席の上の方に目をやると、芸能人などの色紙が張ってあって、歌手の「氷川きよし」のものがありました。文化ホールで公演した際、こちらで食事をしたのかもしれません。威勢のいい歌も歌う方ですが、「たか寿司」の大将の威勢がよくて、注文や勘定の時に驚きました。迫力があって威勢のいいドラマー。 

BILLY COBHAM (ビリー・コブハム)
THE ART OF THREE (BIH 2001年録音)

   

ビリー・コブハムというと、マイルス・デイヴィス・グループのドラマーというイメージが強く、フュージョンやロック畑の人だと思っていたので、まず聴くことはありませんでした。しかし、ケニー・バロンの名前があったので入手したこのアルバムでは、4ビートで力一辺倒ではない細やかなプレイも行っていて、コブハムに対する認識を新たにしました。

メンバーは、ケニー・バロン(p)、ロン・カーター(b)、ビリー・コブハム(ds)。デンマークとノルウェイにおけるライブ録音です。ドラマーがリーダーの場合、ピアニストを誰にするかで、ずいぶんと出来に違いが出ると思いますが、ここでは、ケニー・バロンを迎えていて、しかも、バロンが生き生きとした新鮮な演奏を行っています。

曲は、スタンダードとメンバーの自作です。「Stella by Starlight」(星影のステラ)、「Autumn Leaves」(枯葉)、「Round Midnight」、「I Thought About You」(君を想いて)、「Someday My Prince Will Come」(いつか王子様が)のスタンダードに、ロン・カーター作「New Waltz」、バド・パウエル作「Bouncing with Bud」、ケニー・バロン作「And Then Again」の全8曲。有名曲がどんな編曲で演奏されているのか興味が湧きます。

ビリー・コブハム(ds)は4ビートのジャズをやってもさすがで、ケニー・バロン(p)が瑞々しい音色でスリルあるプレイを行っている上に、ロン・カーター(b)も腰のあるサウンドで支えていて、素晴らしいトリオです。バロン(p)のプレイが刺激的で躍動感があり、ロン・カーター(b)とブラシを使ったコブハム(ds)とのやりとりもスリリングな「Stella By Stalight」、テンポ速めでバロンが活気に溢れ、コブハムの速射砲のようなソロが聴ける「Bouncing With Bud」、スローテンポの「Round Midnight」あたりがことに印象に残ります。

【たか寿司と飾ってあった氷川きよしの色紙】

 

 

 

 

【たか寿司】

住所:長野県長野市中御所2-24-11
電話:026-223-1334