安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

谷口英治(cl)ジャズセミナー for リスナー&プレイヤー (4月6日 東京神田 Lydian)

2019-04-11 20:03:42 | 演奏会・ライブ

4月6日(土)は東京にいて午後時間が空いたので、神田のLydian(リディアン)で行われた谷口英治(cl)さんのセミナーを聴講しました。セミナーとはいっても演奏が主体で、小沢咲希トリオがリズムを務めるので興味を惹かれたものです。

(出 演) 

谷口英治 (講師・リーダー、cl)
小沢咲希 (p)
菊池 藍 (b)
利光玲奈 (ds)

谷口英治(cl)

小沢咲希(p)

利光玲奈(ds)

(曲 目)

On Green Dolphin Street (ブロニスラウ・ケイパー)
One Note Samba  (アントニオ・カルロス・ジョビン)
Memories of You (ユービー・ブレイク)
Country (キース・ジャレット)

(休憩)

Invitation (ブロニスラウ・ケイパー)
Tico Tico (ゼキーニャ・ジ・アブレウ
Paquito's Samba (パキート・デリベラ)
Good Bye (ゴードン・ジェンキンス)
My Song (キース・ジャレット)

朧月夜 (アンコール曲)

(感 想)

土曜日の午後にもかかわらず、40人~50人のお客様が入っていて驚きました。女性客の姿が目立ち、出演者や企画によっては、ジャズ・ライブも動員力があるようです。出演者全員が、きちんとした服装をしていて印象がよく、お話や演奏に期待が高まります。

谷口さんの解説は、軽妙でわかりやすくて感心しました。例えば「On Green Dolphin Street」では、リズムにトランジション(遷移)があり、ラテン→スイングへのアレンジになっていてワクワクさせること、加えてドラムスがそのリズムを先取りしていることを利光玲奈(ds)の実技を交えて説明してくれました。さらに、ペダルトーン(保続音)やエンディングについても言及がありました。

谷口さんの演奏も、クラリネットの代表曲である「Memories of You」や、意外な選曲の「Country」、しみじみとした「Good Bye」など艶やかなサウンドでスイングした温かなもので、素晴らしかった。小沢咲希 (p)など3人は、リハーサルはやっているとは思うものの、解説の際の指示に的確に応えるなど、水準の高さを示していました。

小沢咲希(p)と利光玲奈(b)は、洗足音大出身で既にライブシーンで活躍していますが、ともにサウンドがきれいで、行き届いた演奏ぶりでした。「Good Bye」や「朧月夜」における小沢さんのソロは、細やかなタッチで強弱をつけるなど、しなやかなプレイぶりで、リーダーライブを聴いてみたくなりました。

次回の谷口英治ジャズセミナーも都合がつけば参加したいと思いながら、リディアンを後にしました。

【谷口英治ホームページ】

atem-music.com

プロフィールに加え、ライブ情報、ディスコグラフィーが掲載されていて、わかりやすいホームページです。

当日のLydian入口。