先日、長野駅近くの中華料理店「美食公園」で友人と飲会を行いました。女性店主は、中国の上海出身で、料理は上海家庭料理という趣ですが、いつもお任せで何品か出してもらっています。今回は新作メニューが含まれ、しかも、美味しかったので、リピーターとして当分通い続けそうです。中国風の旋律も登場するアルバム。
TINA BROOKS (ティナ・ブルックス)
THE WAITING GAME (Blue Note 1961年録音)
ティナ・ブルックス(ts, 1932~74年)は、活動期間が短く、ブルーノートへの録音は、1958年2月25日のジミー・スミス(org)のセッションから、1961年3月2日のこのリーダーセッションまでで、年齢は25歳から28歳までの間です。4枚あるリーダー作で生前に出たのは一枚だけで、本作も1985年にモザイクレーベルが発表した4枚組の「ティナ・ブルックス全集」で初めて世に出たものです。
ティナ・ブルックスには作曲の才能があり、フレディ・ハバード(tp)のリーダー作「Open Sesame」には、「Open Sesame」と「Gypsy Blue」、本人のリーダー作「True Blue」には、「Good Old Soul」と「Up Tight's Greek」、そして、本作にも「Dhyana」が含まれていて、いずれも哀愁味とエキゾティックさが溢れるメロディー、ハーモニーが忘れられません。とりわけ「Gypsy Blue」が好きです。
メンバーは、ジョニー・コールズ(tp)、ティナ・ブルックス(ts)、ケニー・ドリュー(p)、ウィルバー・ウェア(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)。曲は「Talkin' About」、「One For Myrtle」、「Dhyana」、「David The King」、「Stranger in Paradise」、「The Waiting Game」の6曲。スタンダードの「Stranger in Paradise」以外は、ティナ・ブルックスの作曲です。
麻薬のために短期間の活動に止まったティナ・ブルックス(ts)ですが、哀感を湛えた柔らかなサウンドで吹くブルージーなプレイは、堪えられません。サイドメンも、ケニー・ドリューのリズミックで長いソロラインのピアノ、フィリー・ジョー・ジョーンズのはじけるドラムス、ジョニー・コールズの知的で静かな興奮をもたらすトランペットと素晴らしい。「Talkin' About」、「One For Myrtle」、「Dhyana」とぞくぞくしますが、ブルックス(ts)の音色、プレイの特徴は、「Stranger in Paradise」でもよく出ています。
【美食公園の料理】
お店の入口。以下スマホによる撮影でうまく撮れていませんが、ご覧ください。
スペアリブと大根。日本的な味付けですが、肉も大根も美味しい。
炒り卵とニンニクソーセージ。煎り卵は黒酢で味付けをしてあります。ニンニクソーセージは、中国のもののようです。
海鮮と豆腐。とろみがついて八宝菜のようです。
初めて食べた中国の餅です。小さくて薄く、揚げてあるようです。ひき肉とあいまって、かなり美味しい。上海では年末に食べるようです。
角度を変えて撮影。上の写真と同じものですが、光線の加減で色合いが異なりますが、同じものです。