安曇野市の自宅でも、レコードのジャケットを飾るなど雰囲気もそれらしくして音楽を楽しんでいますが、同じものを長く飾っていたので、新年度を期に取り替えてみました。レコードを聴くことが多いですが、先日聴いたこのCDは収録時間が35分と短く、内容もシンプルで、あたかもレコードをかけているようでした。
NELLIE McKAY (ネリー・マッケイ)
SISTER ORCHID (Palmetto 2018年録音)
ネリー・マッケイは1984年にロンドンで生まれ、2歳のときに母とアメリカに移住し、ニューヨークのハーレム地区で育ちました。イーストラウズバーグ大学でジャズ・ピアノを専攻し、2000年、マンハッタン音楽院に入学。2年後に中退し、カフェやバーで演奏しているところをコロンビア・レーベルのA&Rに見出され、2004年にデビュー。これは通算7枚目のアルバムになります。
メンバーは、ネリー・マッケイ(vo,p)だけです。今回、スタンダード曲を歌っていますが、本来は、シンガー・ソング・ライターで、ロック、ポップス、ラップ、ジャズと垣根を設けず、女優活動も行っています。2015年には、歌手のボブ・ドローと来日し、ブルーノート東京へ出演したので、ご覧になった方もいるのではないでしょうか。
曲は、「My Romance」、「Angel Eyes」、「Small Day Tomorrow」、「Wilow Weep For Me」、「The Nearness of You」、「Georgia on My Mind」、「Lazybones」、「Where or When」、「Everything Happens to Me」、「In A Sentimental Mood」、「My Romance」(Reprise)の11曲。リチャード・ロジャース、マット・デニスやホーギー・カーマイケルらが作曲したスタンダードばかりですが、「Small Day Tomorrow」だけは、Fran Landesman作詞、ボブ・ドロー作曲のもの。
ネリー・マッケイが、編曲、歌、ピアノ、コーラスなど一人でこなし作り上げたアルバム。メロディを崩さず、比較的ストレートに歌詞を綴っていて、スタンダード曲を心から楽しめます。全体に冷んやりとした夜のムードですが、爽やかで、クール、そして美しい。「Angel Eyes」は、あっさりと歌っていますが、かえってやるせなさがつのります。「Where or When」では、こんなに素晴らしいメロディの曲だったのかと再認識させられ、エリントンの「In A Sentimental Mood」は、出だしから惹きつけられ格調が高い。
【ネリー・マッケイ・ホームページ】
【安曇野市の自宅でレコードジャケットの交換】
アン・バートンのジャケットを、「Blue Burton」から「By Myself Alone」へ入れ替えました。入れ替え前に「By Myself Alone」をかけているところ。
オリジナルは、日本のeast wind盤で、これはオランダフィリップス盤のジャケット。明るめですね。
「By Myself Alone」の日本盤。
もう一つのものは、マイルス・デイヴィスのものからバド・パウエルに。本来は10インチ盤ですが、東芝から出た12インチ盤のジャケットがちょうど入るので、それを飾りました。
棚の上全体です。スピーカーは、棚の下にあります。アンドリュー・ヒルのアルバムをかけています。
写真を一つ追加しました。シーネ・エイのポートレートで、撮影は横浜のマシュマロレコード・喫茶のオーナー上不三雄さんです。上不さんからいただき、深く感謝しました。
奥のほうに、2019年4月から2020年3月までのカレンダーを飾りました。写真は、ビル・エヴァンスと内縁の妻のエレインが写っている貴重なものです。前橋のジャズ喫茶「木馬」のマスター根岸さんの撮影になるものです。