ほとんど手入れをしないのですが、今年も安曇野市の小さな庭に花が咲いてくれました。まだ蕾のものもあり、これから咲いてくる花もありますが、牡丹(ボタン)はどうやら満開です。寒い冬を越して、華やかに彩ってくれていて、ありがたい光景です。カラフルな和音も聴かれるアルバム。
ART FARMER (アート・ファーマー)
BRASS SHOUT (United Artists 1959年録音)
「好きな演奏者で好きな曲を聴く」ということは、クラシックの場合は普通に行われていますが、ジャズの場合は難しい場合が多いです。自分の好みのアーティストが、聴きたい曲を演奏したり、歌ってくれて録音に残すことは、稀かもしれません。僕にとって、そんな稀なことが実現しているアルバムがこれです。
メンバーは、主役のアート・ファーマー(tp)に、リー・モーガン(tp)、アーニー・ロイヤル(tp)、カーティス・フラー(tb)、ジミー・クリーヴランド(tb)、ジェイムス・ホウトン(バリトン・ホーン)、ジュリアス・ワトキンス(fh)、ドン・バタフィールド(chuba)、パーシー・ヒース(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)。「Moanin'」だけ、ボビー・ティモンズ(p)が加わります。編曲は、ベニー・ゴルソンです。
曲は、スタンダードとベニー・ゴルソン作の名曲です。「Nica's Dream」(ニカの夢)、「Autumn Leaves」(枯葉)、「Moanin'」(モーニン)、「April in Paris」(パリの4月)、「Five Spot After Dark」、「Stella by Starlight」(星影のステラ)、「Minor Vamp」の7曲。メロディがすぐ浮かんでくるような曲ばかりで、笑みが零れる選曲です。
有名曲ばかりの売れ筋狙いかと誤解して、若い頃は敬遠していたアルバムですが、実は内容が充実し、ソフトなゴルソンハーモニーも心地よく、この頃たまに聴いています。実際、演奏も飛び切りで「Nica's Dream」や「April in Paris」におけるファーマー(tp)のソロ、加えて、作曲者のボビー・ティモンズが参加しソロをとった「Moanin'」など、これらの曲の最右翼に挙げてもよいヴァージョンではないかとさえ思います。ゴルソン作の「Five Spot After Dark」は、カーティス・フラー名義の「Blues ette」(Savoy)よりも一週間早い1959年5月14日の録音で、こちらが初演です。
【2019春の安曇野市の自宅庭】
牡丹(ボタン)でいいと思うのですが。父が植えたもので、今も庭を見るのを楽しみにしています。
右の方はまだこれかれですが、アヤメでしょうか?
牡丹(ボタン)
奧の方にあるものですが、これも牡丹のように思えます。
華やかできれいに咲いてくれました。