安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

連休はクラシック三昧 【ユジャ・ワン、モーツァルトの交響曲、今井信子、ファビオ・ルイージ】

2019-05-06 20:00:29 | クラシック

連休の後半はクラシックのCDを多く聴きました。

【ユジャ・ワンのアルバム】

最近のマイブームは、ピアニストのユジャ・ワンです。彼女の弾くジェルジュ・リゲティのエチュードのスピード溢れる演奏に驚嘆し、「Sonatas & Etudes」などを入手し聴いていましたが、最近、最新のアルバム「ベルリン・リサイタル」も購入したので、連休中にまとめて聴いてみました。

   

「ソナタ & エチュード」。ショパン、スクリャービン、リストのソナタの間に、リゲティの練習曲を挟むという選曲が新鮮で、演奏ともども、新世代のピアニストが現れたという気にさせてくれたアルバム。

   

「ファンタジア」。演奏時間が短い曲を収録したアンコール曲集です。原曲をピアノ用に編曲したものが多く、彼女は幅広いレパートリーを持っています。「Tea for Two」(二人でお茶を)をアート・テイタムの編曲を用いて演奏していますが、この曲だけ日本盤のみのボーナストラックです。ユジャ・ワンが「Tea for Two」を弾いているというだけで興味をそそられ、日本盤を購入しました。

   

「ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番、プロコフィエフ ピアノ協奏曲第2番」。ライブ盤ですが、完成度が高く、細かい音符まで明瞭に弾ききっている印象です。伴奏のドゥダメル指揮シモン・ボリバル交響楽団ともども、鮮度の高い演奏という気がしました。

   

トランスフォーメーション。第2作目ですが、このアルバムでも明晰な音の連続で、多分、ペダルの使用は最小限度だと思われます。ラヴェルの「ラ・ヴァルス」が圧巻ですが、スカルラッティのソナタも典雅で美しく、ユジャの別の一面をみせてくれます。

   

「ベルリン・リサイタル」。最新盤で、昨年(2018年)の録音ですが、聴衆が熱狂しています。難曲ばかりのプログラムですが、僕は、ラフマニノフの曲が特に気に入りました。

【カール・ベーム指揮ベルリン・フィルによるモーツァルト交響曲集】

大賀ホールで聴いた、大野和士指揮都響のモーツァルトの交響曲の演奏がよかったので、改めてカール・ベーム指揮ベルリンフィルの演奏で聴いてみました。モーツァルトは、交響曲第39番、40番、41番を短期間に作っていますが、それらを聴くと、改めてモーツァルトの天才ぶりに感嘆しました。

   

ベルリン・フィルの木管群の音が本当に揃っていて、さすがにトップの楽団です。中学生の時に買ってもらったレコードを持っていて、それを聴いてきたのですが、今回、CDを購入しました。

【今井信子(ヴィオラ) ロシアのヴィオラ】

今井信子の「ロシアのヴィオラ」は、昔からの愛聴盤ですが、中でもグリンカの「ヴィオラ・ソナタ ニ短調」とグラズノフの「エレジー」は気に入っています。ロシアの作曲家による魅力的なメロディを奏するヴィオラの音色に癒されました。 

   

【ファビオ・ルイージ指揮ウィーン響によるシューマンの交響曲】

今年(2019年)のセイジ・オザワ・フェス松本に、昨年は出演しなかったファビオ・ルイージが戻ってきます。できれば聴きに出かけたいと思いながら、ルイージ指揮ウィーン響のシューマン交響曲全集(CD2枚組)を聴きました。第1番の「春」が最も好きなのですが、実演で聴いたことがないので、群響の定期で取り上げてくれると嬉しい。