上田市のサントミューゼで、指揮者の飯森範親さんのアナリーゼワークショップ(曲目の分析、解説)が行われたので、出かけてきました。5月23日に群馬交響楽団の演奏会があるのでその関連で行われたものです。
「マーラーの交響曲第5番」の解説をしてくれたのですが、僕は、その前日の5月22日に同じプログラムで高崎芸術劇場における公演を聴く予定なので、参考にすべく参加しました。
当日のチケットです。サントミューゼにおける公演のチケットを持っている人は無料です。
(感想など)
マエストロの飯森さんが、約1時間、お話とともに自らの楽譜で解説箇所を示し、ピアノで旋律を弾いてくれる形でした。飯森さん自身が撮影したマーラーが作曲に使った湖の畔の家(小屋)の写真なども見せてくれて、親しみやすく面白いワークショップでした。
第1楽章では、ベートーヴェンの「運命」の動機の借用や最後のフェルマータの長さをどうするかといった点にふれ、第2楽章では、ユダヤの旋律を用いていることや、減7和音が出てきて異常な心情が反映されているといったことを解説してくれました。
第3楽章では、ホルン協奏曲のようだというような話がありました。第4楽章は、アルマとの出会いが書かせたもので、幸せな気分が出ていると、マーラーの人生を絡めて話してくれました。第1楽章最後のフェルマータを飯森マエストロはどうやるのかなど、5月の演奏会が楽しみです。
5月23日の公演のチラシ。
飯森範親さんのプロフィール。チラシの裏面に載っているものです。
開会前の小ホール。聴講者は、20人くらいだったと思います。