群馬交響楽団第567回定期演奏会が開かれたので高崎へ行ってきました。大植英次の指揮で、ラフマニノフの交響曲第2番が演奏されます。曲目、出演者は昨年中止された公演と同一内容です。
チラシの表。
(出 演)
指揮:大植英次
ピアノ:菊池洋子
管弦楽:群馬交響楽団
大植英次さんは、1956年生まれ、斉藤秀雄、小澤征爾、レナード・バーンスタインに師事。ミネソタ管弦楽団、ハノーファー北ドイツフィル、バルセロナ交響楽団、大阪フィルなどの音楽監督などを歴任。米国や日本のオーケストラへの客演も多く、CDも多数録音している。菊池洋子さんは、2002年第8回モーツァルト国際コンクールで優勝して以来、国内外で活躍。ヨーロッパの音楽祭に出演したり、オーケストラとの共演多数。群馬県前橋市出身。詳しくは、次に掲載したチラシの裏面をご覧下さい。
(曲 目)
モーツァルト / ピアノ協奏曲 第24番 ハ短調 K.491
エリック・サティ / ジュ・トゥ・ヴ (菊池洋子さんのソリストアンコール曲)
〈休 憩〉
ラフマニノフ / 交響曲 第2番 ホ短調 作品27
(感 想)
指揮者の大植英次さんは、最近、あまり名前をきかないので、過去の方だと思っていました。ところが、それは、とんでもない先入観で、本日のラフマニノフの交響曲第2番はかなり素晴らしい演奏で、熱くなり感動しました。大好きな交響曲をよい演奏で聴けて、満足度の高いコンサートでした。
大植さんのテンポはそう早いものではなく、弦楽器をたっぷりと歌わせる場面が多く、そこがまず気に入りました。また、打楽器の音量を必要以上に上げることがなく、バランスがよかったのも好印象です。群響も健闘し、木管、ホルンなどのソロにそれとわかるミスがなく、ロシアの叙情に浸リ続けることができました。
モーツァルトの協奏曲は、菊池さんの端正なピアノが印象的でした。衣装は白いドレスだったのですが、身長が高い方で舞台映えがよく、驚きました。ソリストアンコールのエリック・サティの曲は、新しめの響き、曲想が愉しく、菊池さんの演奏も雰囲気の出ているものでした。
【参考 群馬交響楽団facebook】
【あらかじめ聴いたラフマ二ノフ交響曲第2番のCD】
レナード・スラットキン指揮デトロイト交響楽団(NAXOS 2009年録音)。テンポが速めの颯爽とした演奏です。録音が非常によく、ライブですが、ライブと思わせないような録音です。