安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

グラント・スチュワート「RISE AND SHINE」と大人の休日倶楽部4月号「越中にいかわ観光圏」の話題

2021-04-01 19:42:25 | テナー・サックス

大人の休日倶楽部2021年4月号の特集の一つは、「越中にいかわ観光圏」です。にいかわ(新川)とは、富山県の朝日町、入善町、黒部市、魚津市のことを指し、山岳から海まで数十kmにもかかわらず高低差が4000mある環境が、美しい景観や多様な動植物を生み出しているそうです。変化に富んだスリリングな演奏を。

GRANT STEWART (グラント・スチュワート)
RISE AND SHINE (CELLAR MUSIC 2019年録音)

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ソニー・ロリンズに近い演奏をするグラント・スチュワート(ts, 1971年生)の新しいアルバムが出たので、購入しました。今までにも何作か取り上げていますが、本作は気合が入り、テンションが高い演奏ばかりで、相当な高水準にあると思われる作品。

メンバーは、グラント・スチュワート(ts)、タード・ハマー(p)、ピーター・ワシントン(b)、フィル・スチュワート(ds)。「My Reverie」だけヴォーカル入りで、歌手のLucy Yeghiazaryan(ルーシー・ヤグハイアザリアン)が参加しています。リズムセクションの3人は、Sharp Nineレーベルなどへ一緒に録音をしており、グラント・スチュワートと旧知の間柄です。

曲目は次のとおり。

1  Gnid (Tadd Dameron)
2  Rise And Shine (Vincent Youmans)
3  Welcome To The Club (Mel Torme)
4  Minor Mishap (Tommy Flanagan)
5  Like This (Barry Harris)
6  I Guess I'll Hang My Tears Out To Dry (Jule Styne) 
7  Off Minor (Thelonious Monk)
8  You (Walter Donaldson)
9  My Reverie (Claude Debussy)
10  Hallucinations (Bud Powell)
タッド・ダメロンやトミー・フラナガン、バド・パウエルらの作ったバップチューンが主体の選曲です。ジュール・スタインやドビュッシーのよく知られた曲も入っています。

グラント・スチュワートの豪快かつおおらかに歌うテナーサックスの快演がばっちり収録された素晴らしいアルバム。ミディアムテンポの「Gnid」、アップテンポの「Rise And Shine」、スローの「Welcome to The Club」と、スチュワートはソニー・ロリンズ張りの旋律を繰り出し、しかも音に力があります。タード・ハマー(p)も好演をしていて、後味がよい。歌入りの「My Reverie」は、ヤグハイアザリアンの歌に絡むスチュワートのオブリガートやソロが優し気で、歌伴以上の演奏が聴けます。

参加メンバーの写真。左から右へ、グラント・スチュワート、ルーシー・ヤグハイアザリアン、タード・ハマー、ピーター・ワシントン、フィル・スチュワート。

【グラント・スチュワート・ホームページ】

Grant Stewart (grantstewartjazz.com)

【大人の休日倶楽部2021年4月号から】

   

表紙

   

この地域が「にいかわ」と呼ばれているのは、大人の休日倶楽部の記事で初めて知りました。

   

入善町には、ジャズ喫茶「TIME」があるので、何度か訪れています。

   

黒部川本流でいちばん川幅が狭い猿飛峡。

   

左側の写真は、黒部川にかかる新山彦橋とトロッコ電車。橋は全長166m、高さは40m。

   

上段の写真は、生地で最も古い清水のひとつといわれる前名寺(ぜんみょうじ)の清水。

   

上段の写真は、魚の駅「生地」。行ってみたい。

   

富山湾

   

魚津にある「海風亭」や滑川にある「ほたるいかミュージアム」の紹介がありました。