安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

三浦一馬(バンドネオン)キンテート演奏会 (7月15日 岡谷市カノラホール)

2021-07-16 19:37:20 | クラシック演奏会

三浦一馬(バンドネオン)キンテートの演奏会が長野県岡谷市カノラホールで開催されたので、聴きに行きました。三浦さんのバンドネオンと石田さんのヴァイオリンが楽しみです。

   

(出 演)

バンドネオン:三浦一馬
ヴァイオリン:石田泰尚
ピアノ:山田武彦
ギター:大坪純平
コントラバス:高橋洋太

三浦一馬さんは、2008年国際ピアソラ・コンクールで準優勝、2014年出光音楽賞受賞、2017年には室内オーケストラ「東京グランド・ソロイスツ」を結成、2021年3月にピアソラ生誕100年に合わせて、グランド・ソロイスツとして「ブエノスアイレス午前零時」をリリース。石田泰尚さんは、神奈川フィル首席ソロ・コンサートマスター、京都市交響楽団特別客演コンサートマスター。詳細は、下記にあります。

(曲 目)

1  Danzarin (踊り手)
2  El dia que me quieras (想いの届く日)
3  Por una cabeza (首の差で)
4  Uno (ウノ)
5  Lluvia de estrellas (降る星の如く)
6  La Cumparsita (ラ・クンパルシータ)
7  Mi Buenos Aires Querido (わが懐かしのブエノスアイレス)

〈休憩〉

8  Adios Nonino (アディオス・ノニーノ)
9  Verano porteno (ブエノスアイレスの夏)
10  Libertango (リベルタンゴ)
11  Escualo (鮫)
12  Decarisimo (デカリシモ)
13  Milonga del Angel (天使のミロンガ)

14  Allegro Tangabile (アレグロ・タンガービレ)【アンコール曲】

(感 想)

平日でしたが、この五重奏団のタンゴの演奏を聴きたくて、岡谷市まで足を伸ばしました。前半は、古典的なタンゴの曲を、後半は、アストル・ピアソラの曲を演奏してくれ、タンゴの演奏を満喫しました。

前半では、「ラ・クンパルシータ」や「懐かしのブエノスアイレス」が、後半では「リベルタンゴ」が特に印象に残りました。古典の曲は、バンドネオンのためにあるような曲で、三浦一馬さんは、早くて細かなフレーズを使うとともに、切れ味のよいタンゴのリズムを送り出していました。

石田泰尚さんの演奏が凄く、前半は甘く歌い、後半ではアグレッシブで素晴らしかった。ピアソラのCDを聴くと、特殊な音がよくでてくるのですが、本日の演奏で、ヴァイオリンの擦過音などだとわかりました。特殊な奏法だろうと思いますが、これを観られただけでも出かけた甲斐がありました。

【三浦一馬ホームページ】

Kazuma Miura Official Website

(当日のパンフレットから)