上田市内の喫茶店巡りの続きです。前を通るたびに外観が気になっていた「木の実」に入りました。昔懐かしい純喫茶という雰囲気のお店ですが、珈琲一杯が180円と安いので驚きました。酸味がやや強い美味しい珈琲でした。静かな店内にはビル・エヴァンスの音楽が似合いそうでした。
BILL EVANS (ビル・エヴァンス)
ON A FRIDAY EVENING (Craft 1975年6月20日録音)
ビル・エヴァンス(p, 1929~1980年)は、亡くなってから40年以上経ちますが、世界中で人気が高いためか、ここ数年未発表録音が続々とアルバム化されて発売されています。気になったものを購入していますが、この6月に発売された「On A Friday Evening」も入手しました。
メンバーは、ビル・エヴァンス(p)、エディ・ゴメス(b)、エリオット・ジグムンド(ds)。カナダのヴァンクーヴァーにあったジャズクラブ「Oil can Harry's」におけるライブ録音です。1968年からトリオのドラマーは、マーティ・モレルでしたが、74年秋にモレルが退団、75年にジグムンドが加入しています。
曲目は次のとおり。
1 Sareen Jurer (Earl Zindars)
2 Sugar Plum (Bill Evans)
3 The Two Lonely People (Bill Evans)
4 T. T. T (Bill Evans)
5 Quiet Now (Denny Zeitlin)
6 Up With The Lark (Jerome kern)
7 How Deep is The Ocean (Irving Berlin)
8 Blue Serge (Mercer Ellington)
9 Nardis (Miles Davis)
曲は、エヴァンスがライブでよく取り上げたものです。エヴァンスナンバーとしてお馴染みのものが多いですが、「T. T. T」に特に興味を惹かれます。
好調なビル・エヴァンス・トリオの演奏を楽しむことができます。僕はエディ・ゴメス(b)のサウンドが苦手だったのですが、まずまず慣れてきて、「T. T. T.」などにおける弓弾きのソロ以外は、普通に聴けました。ジグムンド(ds)は加入してまもないためか控えめで、エヴァンス(p)とゴメス(b)中心の演奏です。「T. T. T」のスリリングさや、「Up With The Lark」、「How Deep is The Ocean」、「Nardis」と美しい光景が浮かぶような叙情が素晴らしく、聴衆の満足度も高かったに違いありません。音質は良いです。
こちらの3枚のアルバム(CD)は、ビル・エヴァンス(p)、エディ・ゴメス(b)、ジャック・デジョネット(ds)という顔ぶれのものです。近年新たに発売され、僕も購入したものです。
【木の実】
住所:長野県上田市中央2-4-9
電話:0268-23-3245
ホームページ:木の実 - 上田/喫茶店 [食べログ] (tabelog.com)
海野町からちょっと入ったところです。先に進むと、カレーの「ベンガル」やジャズ喫茶の「A列車」があります。
外観。風格があります。
入口
店内。座り心地の良い椅子です。
カウンター。
珈琲をいただきました。深めで酸味がちょっと感じられる珈琲です。180円とはとても思えません。