群馬交響楽団第570回定期演奏会は、尾高忠明さんを指揮に迎えてブルックナーの交響曲第5番です。この曲を、聴くことができるのはありがたいと思いながら、高崎芸術劇場へ。
(出 演)
指揮:尾高 忠明
管弦楽:群馬交響楽団
尾高さんは、現在、NHK交響楽団正指揮者、大阪フィルハーモニー交響楽団音楽監督、BBCウェールズ・ナショナル交響楽団桂冠指揮者。2010年から2014年まで新国立劇場オペラ芸術監督、2010年から2年間メルボルン交響楽団首席客演指揮者を務めた。詳しくは下記をご覧ください。
(曲 目)
ブルックナー / 交響曲第5番 変ロ長調 WAB105(ノヴァーク版)
(感 想)
ブルックナーの交響曲第5番は、馴染みが薄いので、あらかじめ、ギュンター・ヴァント指揮のCDを聴いたのですが、厚めのハーモニーで静謐な演奏が続いたかと思うと、直後、金管の咆哮が出るという展開に、どうやって楽しめばよいのかわからず状態で、当日を迎えました。
しかし、やはりコンサートはよいもので、第1楽章から、特に弦楽器のアンサンブルが整っていて、美しいハーモニーが聴こえてきて、それだけで嬉しくなりました。このへんは、指揮の尾高忠明さんのアンサンブルの作り方がよいためだと思いました。
第4楽章は大規模なフーガですが、そこも金管や打楽器を必要以上に強調することはなく、尾高さんはバランスに意を用いていて、意外にすんなりと聴いていられました。演奏時間は、休憩無しの80分程度でしたが、その間、集中力を要求されるので、やや疲れました。
(尾高 忠明さんのプロフィール)
【群馬交響楽団ホームページ】
次回の9月公演は、シューマンのピアノ協奏曲を聴くことができるので、今から楽しみです。
【あらかじめ聴いたCD】
ギュンター・ヴァント指揮ケルン放送交響楽団。ブルックナー交響曲全集の一枚です。金管がびしばしと出てくる感じがしました。