上田市のジャズ喫茶「A列車」に寄ったら、STEREO誌2021年7月号が置いてあり、スピーカーメーカーのJBL社の75年の軌跡という特集が面白く、自分でも同誌を購入しました。先日寄った蓼科山麓の「ロッヂ グランシャルモ」でもJBL製品の「LE-8T」を使っていて、それで聴かせていただいたCDです。
太田寛二 (Kanji Ohta)
A DAY IN NEW YORK (T & K Records 2016年録音)
札幌市出身のピアニスト太田寛二(1959年生)は、18歳の時に金井英人に認められてプロ入りし、渡辺文男グループ、稲葉国光トリオ、大森明グループなどで演奏。現在は、自己のトリオや小林陽一(ds)グループでジャズクラブに出演しています。ライブを聴いてみたいミュージシャンです。
本作のメンバーは、太田寛二(p)、川上修(b)、リロイ・ウィリアムス(ds)。太田寛二は、バド・パウエル、バリー・ハリス系統の演奏を行いますが、リロイ・ウィリアムスは、バリー・ハリスのプレスティッジやザナドゥレーベルのアルバムに参加しているので、最適なドラマーだと思われます。
曲目は次のとおり。
1 Well You Needn't (Thelonious Monk)
2 I Didn't Know What Time It Was (Richard Rodgers)
3 Brooklyn Bridge (Kenji Ohta)
4 Deep In A Dream (Jimmy Van Heusen)
5 Just One Of Those Things (Cole Porter)
6 Tricotism (Oscar Pettiford)
7 I Want to Be Happy (Vincent Youmans)
8 Yardbird Suite (Charlie Parker)
9 Ornithology (Charlie Parker)
3の太田寛二作「Brooklyn Bridge」以外は、有名ジャズオリジナル曲とスタンダード曲が並びました。バラードの「Deep In A Dream」の演奏が、特に気になります。
太田寛二(p)さんについては、蓼科山麓の「ロッヂ グランシャルモ」でこのCDを聴かせていただき、初めて知りました。バド・パウエルやバリー・ハリス、ソニー・クラークを想起させるプレイぶりです。リズムに乗り、右手によるシングルライン中心の演奏で、和音も中庸なものを使っています。スピード感のある「Just One of Those Things」や「I Want to Be Happy」、しみじみと美しい「Deep In A Dream」と良く、自作の「Brooklyn Bridge」は爽やかな佳曲。リズムの二人も好調です。
【太田寛二(p)ホームページ】
太田寛二 オフィシャルサイト トップページ (kanji-ohta.com)
【STEREO 2021年7月号(音楽の友社)】
表紙
特集が、米国のスピーカーメーカー「JBL」社の75年の軌跡というもので、僕も同社のスピーカーを使っているので興味を惹かれたました。
オーディオファンの心を揺さぶった名機たちと題して、林正義さんが執筆しています。
スタジオモニター・シリーズの歴史と題して、石渡博さんが執筆しています。
JBL社の現行の製品について、カテゴリー別の紹介があります。石田善之さんと潮春男さんによる試聴レポートです。
安曇野宅で使用している「L100 Classic」についても、記述がありました。
JBLが聴けるジャズ喫茶&BARを7軒、写真付きで紹介しています。「NUTTY」は、今までに3回訪れました。
「Nefertiti」と「海」は、入ったことがないので訪れてみたい。
全国のJBLでジャズを楽しめる喫茶店(バー)の一覧が掲載されています。上記は、東日本編です。長野県上田市の「A列車」が記載されています。