高橋多佳子(ピアノ)さんのオール・ショパン・プログラムによる演奏会「ショパン・ザ・シリーズ」(全3回)の1回目が開催されたので上田市のサントミューゼに聴きに行きました。
チラシ表
(出 演)ピアノ:高橋多佳子
高橋さんは、第12回ショパン国際ピアノ・コンクール第5位。桐朋学園大学卒業、国立ワルシャワ・ショパン音楽院研究科を最優秀で修了。国立ワルシャワフィルをはじめ、国内の主要オーケストラと共演を重ねる。既にCDを20タイトル以上リリース。ソロ活動のほかピアノ・デュオ「デュオ・グレイス」、「椿三重奏団」としても活動している。詳しい略歴は次のとおり。
(曲 目)
全てショパンの作品です。
ポロネーズ イ長調 作品40-1「軍隊」
ポロネーズ 変イ長調 遺作
マズルカ イ短調 作品17-4
ノクターン 第4番 ヘ長調 作品15-1
バラード第1番 ト短調 作品23
ピアノ協奏曲 第2番 ヘ短調 作品21より第2楽章「ラルゲット」
(感 想)
1回目は、「Nasa Polska!」(ナシャ ポルスカ! 私達のポーランド」と名付けられて、ショパンの故国ポーランドに因んだ曲が選曲されていました。高橋さんのショパンの生涯を辿るお話と演奏で約70分のコンサートでしたが、珍しい曲も聴くことができ、よい企画です。全3回のシリーズですが、2回目も聴く予定です。
「ポロネーズ 変イ長調 遺作」は、ショパンが11歳の時の作品で、ピアノ教師のジヴヌィのために作曲し師に捧げたものだそうですが、華やかな旋律、響きをもっていて既にすごい。「マズルカ イ短調 作品17-4」は14歳(1824年)の時に書かれ、パリで改訂され1834年に出版されたもので、しみじみとしました。
「ノクターン 第4番」は、20歳くらいの時の作品で、ショパンの魅力が詰まっていると高橋さんは話していました。カンタービレで始まり、嵐のような中間部を挟み、カンタービレに戻る美しい曲でした。「バラード 第1番」は、ポーランドの詩人の詩に触発されて書いたものだそうです。これはよく知られた名曲。
【高橋多佳子さんの twitter】
高橋多佳子さん (@takako1990) / Twitter
【コンサートのあと、演奏された曲を自宅で聴きました。】
アルトゥール・ルービンシュタイン「ルービンシュタイン・プレイズ・ショパン」(CD10枚組)で、高橋さんの演奏曲目を聴きました。「ポロネーズ 変イ長調 遺作」は入っていませんでした。
続いて、高橋さんのCDも聴きました。