安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

チェット・ベイカー「With Fifty Italian Strings」と東急ホテルズPR誌COMFORTS「こだわりの旅スタイル」の話題

2021-08-25 19:30:35 | トランペット・トロンボーン

東急ホテルズのPR誌「COMFORTS」2021年夏号の特集に『こだわりの旅スタイル』という記事があり面白く読みました。極上のパンを目指す日本旅、絶景美術館を巡る北信越の旅、富山~京都日本遺産を巡る旅、が内容で、いつか行きたい。世界中を旅したチェット・ベイカーの作品。

CHET BAKER (チェット・ベイカー)
CHET BAKER WITH FIFTY ITALIAN STRINGS (JAZZLAND 1959年録音)

   

チェット・ベイカー(tp.vo 1929~1988年)は、生涯に渡り世界各地で公演を行い、膨大な録音も残しています。僕が好きなアルバムは、1950年代~60年代のパシフィクやリバーサイドレーベルのものです。この59年録音のジャズランド盤は、ストリングスをバックにムーディーな演奏と歌を収録したものです。

1950年代後半から60年代初頭にかけて、チェット・ベイカーはヨーロッパに滞在します。その際にイタリアのミラノで録音されたものですが、他にも「Chet Baker In Milao」(JAZZLAND)という現地ミュージシャンを起用したコンボ作品を残しています。

曲目は次のとおり。

1  I Should Care (Alex Stordahl)
2  Violets For your Furs (Matt Dennis) 〈コートにスミレを〉
3  The Song is You (Jerome Kern) 〈歌は君)
4  When I Fall In Love (Victor Young)
5  Goodbye (Gordon Jenkins)
6  Autumn in New York (Vernon Duke) 〈ニューヨークの秋〉
7  Angel Eyes (Matt Dennis)
8  Street of Dreams (Victor Young)
9  Forgetful (Jack Segal)
10  Deep In A Dream (Jimmy Van Heusen)
10曲のうち、トランペットの演奏だけでなく、チェット・ベイカーが歌も歌っているのは、3、4、7、8、10の5曲です。

選曲、演奏、歌ともにポピュラーな線を狙ったものと思われ、ジャズ的な感興は薄いですが、チェット・ベイカーのファンにはもちろん、日曜午後のコーヒータイムのBGMあたりに良さそうなアルバム。曲はスタンダードばかりですが、ロマンティックな曲想の「I  Shoud Care」、アップテンポで明るく歌い上げる「The Song is You」、そろそろ季節的にもぴったりで情景が浮かび上がりそうな「Autumn In New York」など、心地よく聴け楽しみました。

【東急ホテルズPR誌 COMFORTS Summer 2021】

   

表紙。「心通う東京の上質旅」がメイン記事です。表からは、「OFF TIME」となっていて、裏からは「ON TIME」と名付けられています。

   

裏表紙。ヴァイオリンの宮本笑里さんのポートレートが裏表紙で、インタビュー記事もあります。

   

裏表紙の目次から、「こだわりの旅スタイル」。最初は、「浦島茂世さんの絶景美術館を巡る北信越の旅」です。まずは、安曇野ちひろ美術館が紹介されています。(長野県北安曇郡松川村西原3358-24)

   

「窓際のトットちゃん」(黒柳徹子著)の世界観を再現したトットちゃん広場。

   

富山県美術館(富山市木場町3-20)と金沢建築館(金沢市寺町5-1-18)。

富山県美術館は、立山連峰を一望できるローケーションが素晴らしいそうです。

   

2番目は、「斉藤美佳さんの極上のパンを目指す日本旅」です。糸島市のブランジュリ ノアンでは、明太フランスが一番の推薦だそうです。

   

ブランジュリ ノアン 糸島本店(福岡県糸島市篠原西1-9-10、電話 092-322-6606)

   

ラムヤート(北海道洞爺湖町洞爺町128-10、 電話0142-87-2250)。斉藤さんは、10年ほど前から通い「エジプト塩のパン」を必ず買うそうです。

アミーンズ オーヴン(兵庫県西宮市若松町6-18 ヴィラドコアン1階、電話 0798-70-8485)。お薦めは、伊予柑ピールが詰まった「いよかんトースト」だそうです。

      

3番目は、富山・金沢・若狭・丹後・京都「日本遺産」をめぐる旅です。「ホタルイカ」、「加賀野菜」、日本海の幸が京に旬の味を運んでくれるそうです。

絶景も楽しめるようです。由良川橋梁。京都丹後鉄道きっての絶景スポットだそうです。京都丹後鉄道ホームページ:京都丹後鉄道(丹鉄/TANTETSU) (willer.co.jp)

若狭の海産物は、鯖街道と呼ばれる街道を通じて都に運ばれたそうです。その鯖街道の熊川宿です。熊川宿のホームページ:若狭鯖街道熊川宿 (kumagawa-juku.com)