山形村のアイシティシネマで映画「イン・ザ・ハイツ」上映の前に「うなぎの本間」で夕食にしたのですが、まだ時間があったので、キャラバンコーヒーに寄りました。スタンドに腰かけて、ブレンドとアフォガ―トをいただきましたが、どちらも味わい深く美味しい。味わい深い作品。
AHMAD JAMAL (アーマッド・ジャマル)
THE AHMAD JAMAL TRIO (EPIC 1955年録音)
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アーマッド・ジャマル(p, 1930年生)は、89歳の2019年にも新アルバムをリリースしていて半世紀以上に渡る活動歴があり、驚嘆するばかりです。アルバムも非常に多いのですが、初期のエピックレーベルのものを聴きました。マイルス・デイヴィスが好んだピアニストとしても有名です。
メンバーは、アーマッド・ジャマル(p)、レイ・クロフォード(g)、イスラエル・クロスビー(b)。ピアノトリオですが、ドラムレスでギター入りです。この編成は、1955年までで、56年からはギターの代わりにドラムスが入ります。
曲目は次のとおり。
1 Perfidia (Alberto Dominguez)
2 Love For Sale (Cole Porter)
3 Rica Pulpa (E. Grenet)
4 Autumn Leaves (Joseph Kosma)〈枯葉〉
5 Squeeze Me (Fats Waller)
6 Something To Remember You By (Arthur Schwartz)
7 Black Beauty (Duke Ellington)
8 Donkey Serenade (Rudolf Friml)
9 Don't Blame Me (Jimmy McHugh)
10 They Can't Take That Away From Me (George Gershwin)
ほとんどスタンダード曲ですが、ラテン系の名曲「Perfidia」(パーフィディア)や元はシャンソンの「Autumn Leaves」(枯葉)などが含まれます。
アーマッド・ジャマル(p)の休止を使ったスペース感、幅広い音域を屈指したソロ、強弱のダイナミクス、新鮮な和音など、当時としてはかなりユニークだったと想像される演奏です。全体には楽しく、メロディを追って聴いていけます。本作におけるジャマルの「Autumn Leaves」の演奏が、キャノンボール・アダレイ「Something Else」(Blue Note)中の同曲の演奏に影響を及ぼしていて、イントロはほとんどジャマルのものを採用していることは有名。他に「Perfidia」や「Love For Sale」、「Squeeze Me」などもよいです。
(アーマッド・ジャマルの「枯葉」のイントロを踏まえた演奏)
キャノンボール・アダレイ「Somethin' Else」(Blue Note)。実質的には、マイルス・デイヴィスがリーダーで、「Autumn Leaves」(枯葉)の編曲、演奏もマイルス主導のもののようです。
キャノンボール・アダレイ「Live In Tokyo」(Riverside)。「Autumn Leaves」(枯葉)が演奏されていて、イントロは「Somethin' Else」のものを踏まえています。本アルバムは拙ブログで記事にしました。その記事へのリンク
【キャラバンコーヒー(CARAVAN COFFEE)アイシティ21店】
住所:長野県東築摩郡山形村北野尻7977 アイシティ21内
電話:0263-98-5809
ホームページ:キャラバンコーヒー CARAVAN COFFEE|株式会社ユニマットキャラバン (caravan-coffee.jp)
コーヒー豆の販売の他、イートインで珈琲やケーキなどを販売しています。テーブル席もあります。
コーヒーのメニュー。ゴールデンキャメルという名前のブレンドコーヒーを注文。
ふと目をやると、アフォガートがありました。追加で注文。
ブレンドとアフォガート。
鮮やかな器で、珈琲を引き立てています。
アフォガートは、バニラアイスにエスプレッソをかけたものですが、こちらのものはエスプレッソの量が多く、これ一品だけでも満足する商品でした。
アフォガートのアップ。CARAVAN COFFEEは、長野県内では、松本市の井上デパートと、こちらのアイシティにしかありませんが、また訪れたい。