ヒル・ハブ・アイズについて的確な批評をされている方がいたのでリンクしました: 映画「ヒルズ・ハブ・アイズ2」
さて、映画の荒涼とした砂漠の風景(モロッコで撮影したらしい)を観ているうちに、「絶望」という単語が浮かんできたのはバーディーだけではあるまい。だがその反面、私は妙な懐かしさを覚えたのだった。それは、かつてアリゾナの砂漠のど真ん中で生活していたからでも、富士山の御殿場側斜面の光景がフラッシュバックのように蘇ったからでもなく、安部公房のいうように、「砂漠というものは、人間に郷愁に似た感情を抱かせる」ものだからなのだろう。
もう一つ、私に「絶望」という単語を想起させる風景(場所)がある。それは、大阪府吹田市片山町のアサヒビール工場前付近である。これは奇しくも、高村薫の処女作「黄金を抱いて翔べ」の冒頭で出てくる場所なのである。そこを過ぎて、坂を登りJRの社宅を横切ると、そこには多くの受験生が集まる市立図書館がある。毎週そこで私は、勤めている会社における「絶望」的な状況から脱出するために、英語の勉強をしていたのであった。
さて、映画の荒涼とした砂漠の風景(モロッコで撮影したらしい)を観ているうちに、「絶望」という単語が浮かんできたのはバーディーだけではあるまい。だがその反面、私は妙な懐かしさを覚えたのだった。それは、かつてアリゾナの砂漠のど真ん中で生活していたからでも、富士山の御殿場側斜面の光景がフラッシュバックのように蘇ったからでもなく、安部公房のいうように、「砂漠というものは、人間に郷愁に似た感情を抱かせる」ものだからなのだろう。
もう一つ、私に「絶望」という単語を想起させる風景(場所)がある。それは、大阪府吹田市片山町のアサヒビール工場前付近である。これは奇しくも、高村薫の処女作「黄金を抱いて翔べ」の冒頭で出てくる場所なのである。そこを過ぎて、坂を登りJRの社宅を横切ると、そこには多くの受験生が集まる市立図書館がある。毎週そこで私は、勤めている会社における「絶望」的な状況から脱出するために、英語の勉強をしていたのであった。