法曹人口の過剰が取りざたされるけれども、その前に大学改革の問題があったことを忘れちゃいけない。
国立大学の独法化に先立って、東大をはじめとする国立大学で、いわゆる「大学院重点化」が実施されてきた。その後で、司法制度改革の波が大学に押し寄せ、法科大学院制度が発足するとともに、研究者教員は「実務家育成教員」に変貌することを余儀なくされた。
ちなみに、文科省の官僚は、「研究者は、ごく優秀な人が一部の大学にいれば十分。あとは『教育者』になるべきだ」などと述べて、法学部教員の危機感をあおったようである。
かくして、法科大学院が乱立することとなり、それまでの学者天国は崩壊への一歩を踏み出した・・・。「ロースクールの仕事が多すぎて、論文が書けないよ」と嘆く先生が増えたのだ。
国立大学の独法化に先立って、東大をはじめとする国立大学で、いわゆる「大学院重点化」が実施されてきた。その後で、司法制度改革の波が大学に押し寄せ、法科大学院制度が発足するとともに、研究者教員は「実務家育成教員」に変貌することを余儀なくされた。
ちなみに、文科省の官僚は、「研究者は、ごく優秀な人が一部の大学にいれば十分。あとは『教育者』になるべきだ」などと述べて、法学部教員の危機感をあおったようである。
かくして、法科大学院が乱立することとなり、それまでの学者天国は崩壊への一歩を踏み出した・・・。「ロースクールの仕事が多すぎて、論文が書けないよ」と嘆く先生が増えたのだ。