リアルタイム弁護士運転資金借入体験記 続
「体を張って債権者と渡り合った昔と違い、破産事件は、最近では、ルーチンな書類事務部分が多いから、事務員をこき使って、上前をはねるのに恰好の仕事である。」
「体を張って債権者と渡り」合うようなケースは、私は経験したことがない。だが、「事務員をこき使って、上前をはねる」という発想には、主に二つの理由から、私はなかなかなじめない。
一つには、破産事件は、「ルーチンな書類事務」ばかりではない部分が結構あり、頭を使わなければいけないということがある。管財人をやってみると分かるのだが、事務員に仕事を丸投げする弁護士の場合には、仕事が雑なためにこうしたポイントすら把握していないケースがある。
もう一つには、「上前をはねる」という発想に対する嫌悪感である。「事務員をこき使」うというのは、大手渉外事務所が、「アソシエートを酷使して使い捨てる」というのに似ており、要するに人間を道具とみなすことである。これはやってはならないことだ。
「体を張って債権者と渡り合った昔と違い、破産事件は、最近では、ルーチンな書類事務部分が多いから、事務員をこき使って、上前をはねるのに恰好の仕事である。」
「体を張って債権者と渡り」合うようなケースは、私は経験したことがない。だが、「事務員をこき使って、上前をはねる」という発想には、主に二つの理由から、私はなかなかなじめない。
一つには、破産事件は、「ルーチンな書類事務」ばかりではない部分が結構あり、頭を使わなければいけないということがある。管財人をやってみると分かるのだが、事務員に仕事を丸投げする弁護士の場合には、仕事が雑なためにこうしたポイントすら把握していないケースがある。
もう一つには、「上前をはねる」という発想に対する嫌悪感である。「事務員をこき使」うというのは、大手渉外事務所が、「アソシエートを酷使して使い捨てる」というのに似ており、要するに人間を道具とみなすことである。これはやってはならないことだ。