Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

バカでも分かる

2018年01月04日 08時46分04秒 | Weblog
「『君の名は。』は”バカでも分かる”作品だからこそヒットした」岡田斗司夫が語る『君の名は。』ヒットの要因
 (※本記事には『君の名は。』のネタバレが含まれます。ご了承の上でご覧ください。)
 「でも、「このままではお前はジブリにはなれない。庵野(秀明)や細田(守)にはなれない」……と言われたかは分からないけど、そこで一念発起して、「よっしゃ、わかった! 俺は中学生・高校生、言い方悪いけど“バカ”でもわかる映画を撮るぜ! オラァ、作った! ほら、バカが泣いてる!」っていうのが『君の名は。』なんじゃないかと(笑)。作家性をあきらめて、誰にでも分かるように徹底的にベタな方向にした。だから、この作品は大ヒットしているんじゃないかと思います。」

 なるほど、確かに、理解力が不足していると、単なる純愛ものとして観てしまうアニメである。
 ちなみに、オペラにも「ナクソス島のアリアドネ」というのがあって、崇高な愛も俗物が見れば浮気女の気まぐれに映ってしまう。
 岡田氏の解説は見事だが、「話としては一つの円環の中に入っているようで、同じことの繰り返しなんです。」というのには異論がある。「糸」の構造、隕石の落下位置やストーリー展開から見て、同一の事象が繰り返される「円環」ではなく、世界の「螺旋」的構造が中心的なテーマなのではないかと思うのである。
 もう一つのテーマは、題名からもわかるとおり、「名づけと記憶」であり、これについては作品を観るのが一番である。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする