先日、あるお客さんの家で話をしていたら、私がこよなく尊敬するある弁護士について、突然こんな言葉が飛び出した。
「私はX先生の研究室の後輩なんだけど、X先生って、任官拒否を受けたので有名なんですよ」
私は驚き、「それは、Xという苗字の別の先生のことではありませんか?」と確認したのだが、そのお客さんは、「いいや、XY先生で間違いありません。私の研究室の先輩ですから」と断言した。
そのお客さんは元国家公務員の方で、不確かな情報を流すような人ではないので、私はおそらく事実だろうと認識した。
なぜ驚いたかだが、X先生は、私には、「二回試験に民裁で落ちて、就職浪人していた」と説明していたし、常々「法曹三者の中でお客さんと仕事を選べるのは弁護士だけだ。だから俺は弁護士になったんだ」と語っていたからである。
確かに、誰にでも語りたくない過去はあるし、かくいう私も、就職にまつわる極めて不快な経験については語らないのが習慣となっている。
だが、嘘までつく必要はないと思うのである。
「私はX先生の研究室の後輩なんだけど、X先生って、任官拒否を受けたので有名なんですよ」
私は驚き、「それは、Xという苗字の別の先生のことではありませんか?」と確認したのだが、そのお客さんは、「いいや、XY先生で間違いありません。私の研究室の先輩ですから」と断言した。
そのお客さんは元国家公務員の方で、不確かな情報を流すような人ではないので、私はおそらく事実だろうと認識した。
なぜ驚いたかだが、X先生は、私には、「二回試験に民裁で落ちて、就職浪人していた」と説明していたし、常々「法曹三者の中でお客さんと仕事を選べるのは弁護士だけだ。だから俺は弁護士になったんだ」と語っていたからである。
確かに、誰にでも語りたくない過去はあるし、かくいう私も、就職にまつわる極めて不快な経験については語らないのが習慣となっている。
だが、嘘までつく必要はないと思うのである。