Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

審判から訴訟へ

2019年06月16日 07時48分10秒 | Weblog
深刻な『審判』から軽快な『訴訟』へ!
 「不条理」「不安」「絶望」。深刻ぶったこれまでの『審判』を洗い直してみると、軽やかで、喜劇のにおいがする『訴訟』だった。平凡な市民が共感する日常的な心理やユーモアを搭載した長編小説の試み。

 「審判から訴訟へ」というと、労働審判などのようだが、そうではなく、小説の題名の話である。
 カフカの「Der Process」(カフカ自身のつづりで、おそらくProzessが正しい)は、長らく「審判」と訳されてきた。
 二十数年前に私が読んだのも「審判」という題名だった。
 だが、Prozessに「審判」という意味はない。
 法学博士であったカフカが審判と訴訟を混同することも考えにくい。
 だから、「訴訟」という題名は正しいと思う。
 ちなみに、訴訟と非訟(審判を含む)との違いは、① 手続の公開、② 二当事者対立構造(対審構造)の有無にあるとされている。
 
コメント
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