Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

10年前

2025年03月10日 06時30分00秒 | Weblog
 「ショパンコンクール第3位のケイト・リウと第4位のエリック・ルー。ソリストとして世界を転戦する2人がワルシャワ、シンガポールに続いて東京で再会します。
《連弾》 
F.シューベルト:アレグロ イ短調「人生の嵐」D.947 Op.144 
F.シューベルト:幻想曲 ヘ短調 D.940 Op.103 
《2台ピアノ》 
W.A.モーツァルト:2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448 
F.ショパン:ロンド ハ長調 Op.73
<アンコール曲>
J.S.バッハ:「神の時こそいと良き時」BWV106(G.クルターグによる4手ピアノ編)
ブラームス:「16のワルツ」より第15番変イ長調op.39-15

 10年前(2015年)に開催された第17回ショパン国際ピアノ・コンクールの第3位&第4位入賞者のデュオ・リサイタル。
 「コンサートの舞台袖でできた、嘘のような公演だ。「ケイト・リウから、日本に行きたいけれど、以前自分を呼んでくれたエージェントに5年間いくらメールを送っても返信がない。」と、お金儲けの下手な小さなマネジメントの社長が言った。「そんなに来たいなら呼んじゃおう。」次の日には、もう日程が決まるというスピードで話が進んだ。更に、神奈川公演のために来日予定のエリック・ルーの日程を動かして、デュオ・リサイタルを作ってしまうことになった。ひょうたんから駒とは、まさにこのことだ。」(公演チラシより)
 
 このホールは天井が高くて響きが良く、ピアニストの評判も良いらしい。
 そこでもって連弾と2台ピアノによる演奏がなされるので、音量だけでも凄まじい。
 前半のシューベルトは、晩年の彼の熱情と悲哀が注入されたかのような2曲だが、後半1曲目のモーツァルトは幸福感溢れる華やかな曲で、二人の亡くなり方の違いを反映しているかのようだ。
 すなわち、モーツァルトは長く苦しむことなく亡くなったのに対し、シューベルトは晩年長らく病気と闘いながら作曲を続け、その末に亡くなったという違いである。
 ちなみに、モーツァルトの死因については毒殺説もあるが、「リウマチ熱説」が有力なようだ(モーツァルトは毒殺されたのか?)。
 ラストのショパン:ロンドハ長調は、ショパンが18歳の時ピアノ独奏用に作ったものが、1828年に2台ピアノ用に編曲されたもの。
 若々しさと希望に満ちているのは当然だろう。
 アンコール曲はいずれも穏やかな曲で、家が近ければそのままベッドに入ってしまいたい感じである。
 ・・・ところで、今年開催されるショパン・コンクールの予備予選進出者が発表された(第19回ショパン国際ピアノコンクール予備予選出場者 発表!)。
 日本からは亀井聖矢さんら24名が出場するが、中国からは何と67名も出場するらしい。
 10年前のファイナルで審査員のフィリップ・アントルモン(中学時代から私の大のお気に入りで、サイン入りCDも持っている)がチョ・ソンジンの演奏に「1点」を付けたときのような露骨な採点がなければ、日本人初の優勝者が誕生するかもしれない。


 

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