文春新書 歴史人口学で見た日本 速水融
「ポルトガルはヨーロッパのなかで一番物価が安いから、日本からもっていった円で十分暮らせるだろう。それに、商社もまだそんなに進出していないし、学問の世界で行っている日本人もほとんどいないから、勉強していなくてもバレないだろうということもあった。」(p15)
過去のエントリーを見たところ、「他人の金」というタイトルで既に3件も書いていることが分かった。
① 他人の金(2013年2月1日)
② 他人の金(2017年6月14日)
③ 他人の金(2020年2月21日)
どうやら、私にはこのテーマにこだわる癖があるようだ。
さて、今回気になったのは、わが国における歴史人口学の草分けともいうべき速水先生が、慶應義塾大学の福澤基金で留学するにあたってどの国にするかを検討した際の話である。
速水先生のような大学者であっても、「勉強していなくてもバレないだろう」という発想が出てくるのは、自費留学ではなく、「他人の金」で留学したからではないかと思う。
畏れ多いことだが、自費で留学した私は、「勉強していなくてもバレないだろう」などといった考えを抱いたことは全くなかった。
「この限られた期間にフルに勉強して、卒業後はちゃんと就職したい」という一念しかなかったのである。
「ポルトガルはヨーロッパのなかで一番物価が安いから、日本からもっていった円で十分暮らせるだろう。それに、商社もまだそんなに進出していないし、学問の世界で行っている日本人もほとんどいないから、勉強していなくてもバレないだろうということもあった。」(p15)
過去のエントリーを見たところ、「他人の金」というタイトルで既に3件も書いていることが分かった。
① 他人の金(2013年2月1日)
② 他人の金(2017年6月14日)
③ 他人の金(2020年2月21日)
どうやら、私にはこのテーマにこだわる癖があるようだ。
さて、今回気になったのは、わが国における歴史人口学の草分けともいうべき速水先生が、慶應義塾大学の福澤基金で留学するにあたってどの国にするかを検討した際の話である。
速水先生のような大学者であっても、「勉強していなくてもバレないだろう」という発想が出てくるのは、自費留学ではなく、「他人の金」で留学したからではないかと思う。
畏れ多いことだが、自費で留学した私は、「勉強していなくてもバレないだろう」などといった考えを抱いたことは全くなかった。
「この限られた期間にフルに勉強して、卒業後はちゃんと就職したい」という一念しかなかったのである。