Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

公私混同

2007年06月09日 09時01分29秒 | Weblog
 バーディーの元勤務先では、何と7割近くが社内結婚であった。だが皆「公私のけじめ」はつけていて、勤務先の人間に見つからないよう(それでも見つかることは多いが)、遠慮しいしい社内恋愛をしていた。ちなみに、総合職の男性と一般職の女性が結婚する場合には、女性は退職するのが慣行となっていた。
 「公私のけじめ」といえば、世間一般の会社もそうだろうが、わが社でも、家庭の話題を職場に持ち込むのは避けるべきという考えがあって、子どもの写真をデスクの上に置くなどということをやっている人は、私の知る限りいなかった。もっとも、家に帰れないほど激務が続く中央官庁の官僚は、デスクに子どもの写真を飾っていて、生きる勇気を得ているらしい(元出向者談)。
 最近、こんなケースをきいた。ある会社に新卒採用の募集があり、応募した女性がいた。面接で述べた志望理由はもっともらしいものだったが、通勤に2時間近くもかかるのになぜ応募したのかが不自然だった。面接では「実家の近くは田舎なので職がない」というので、「それもそうかな」と思い、深く突っ込まずにいた。
 ところが・・・。入社後3日くらいするうちに、事態の真相が分かった。その新入社員の彼氏が、同じビルの同じ階で働いていたのである。通勤は彼氏に車で送ってもらうことが多く、昼休みも電話当番そっちのけで彼氏と食事、しょっちゅうメールでやりとり・・・、といった調子。おかげで職場は彼女の処置に困ってしまった。
 こういう「公私混同」は全く言語道断であり、早く辞めてもらうのがスジなのだろう。特に、法的な見地から問題なのは、会社から支給される通勤手当の不正受給である。積み重なれば懲戒解雇もありうるだろう。
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「干される」ということ

2007年06月05日 07時31分42秒 | Weblog
 某外資系コンサル・会計事務所に勤めていたバーディーの会社の元同期(女性)が、今年4月に転職した。かねてから、「この業界はちょっとしたことで〝干される”から、将来が心配」といっていたのである。
 「干される」というのは、仕事が回ってこないという意味であり、芸能界などと同じである。
 芸能界といえば、つい先日なくなった石立鉄男さんは、かつては熱血キャラでホーム・ドラマによく出ていたものである。テレビでの露出度はかなり高かったと思う。下の記事にもあるが、全盛期の人気は木村拓哉をしのぐものがあったとされる。
 だが、ある時点から殆どテレビに姿を見せなくなった。その理由が亡くなって初めて分かったのである。
石立鉄男貫いたプライド…晩年は熱海で“隠遁生活”TVショップやVシネなど良しとせず
 俳優座養成所、文学座座員を経て、テレビドラマ「おくさまは18歳」の主演で大ブレーク。70年代にはアフロヘアと甲高い独特のセリフで、多数の主演作で人気を得た。
 が、ある時期から仕事が減りだした。
 民放ドラマスタッフが振り返る。
 「85年ごろから熱血、青春ものが陰りを見せはじめ、トレンディードラマが台頭した。石立さんのような強い個性より、マイルドな演技が求められる時代になった」
さらに追い打ちをかける“事件”も。 「89年にはあるドラマの現場に遅刻、態度に怒った藤竜也さんと殴り合いのケンカになった。以後、現場では“使いづらい”という雰囲気になったのではないか」
 もっとも、得難いキャラクターを評価する声も根強く、ドラマから遠ざかったのは別の事情があるようだ。
 「全盛期に木村拓哉さん以上の人気があった石立さんは、ギャラのランクが高かった。デジタル化で経費節減が厳命されている局側は簡単にキャスティングできない。かといって、石立さんは他の大物俳優のようにテレビショッピングやVシネマなどで、収入を得ることを良しとしなかったのではないか。無頼を貫いたということです」(先の近況を知る人物)


 要するに、ギャラの高さ、扱いにくさ、バブルに逆行するキャラなど、「干される」要素を多く抱えていたということか。合掌。
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松岡大臣自殺に関する「陰謀説」

2007年06月03日 16時23分05秒 | Weblog
 松岡大臣の自殺については、「他の政治家への波及を避けるために自殺を迫られた」とか、はたまた「他殺説」まである。原因のよくわからぬ事件が起きた場合の常として、「陰謀説」なるものが流されるのである。
 例えば、
1 パジャマ姿なのはおかしい
2 犬が飼えない議員宿舎に犬用の紐があるのはおかしい
3 家族あての遺書がないのはおかしい
4 人に見られるのを意識した文面なのはおかしい
5 何でしゃかりきに金を集める必要があったのか疑問
6 大臣が部下である農林次官あてに遺書をのこすのはおかしい
などといったものである。
 
1⇒当日は午後から執務予定だったのでパジャマ姿でもおかしくない。なお、自殺する前にパジャマに着替える人もいるらしい。
2⇒怪しまれないよう、犬の首紐を買っただけ。
3⇒熊本の自宅にあるかもしれない。
4⇒政治家なんて、自己顕示欲の塊だから、国民向けのメッセージを書いてもおかしくない。
5⇒選挙基盤は磐石でなく、資金はいくらでもほしいのだろう。
6⇒大臣とはいえ、もと農水省ノンキャリだから、次官はいわば「雲の上の人」、よって遺書をのこしてもおかしくない。
といった感じで全て反論可能である。
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「数字稼ぎ」のために発生した冤罪

2007年06月03日 08時43分32秒 | Weblog
落合先生のブログ:
鹿児島県警警部、対立候補と情報交換 県議選無罪事件
 関係者によると、警部の親族の仲人を県議が務めるなど、2人の親しさは県警内でも知られていた。捜査幹部の一人は「無投票にしたかった県議と、県警本部に戻ったばかりで早く実績を残したかった警部の思惑が重なった捜査だった」と証言している(朝日新聞)。
 対立、内紛を利用する形で、情報を収集し端緒をつかむ、というのは、知能犯事件の捜査では、よく使われる手法です。ただ、そういった方法で入手した情報には、当然のことながら、捜査機関を動かすことで敵対する人や勢力を追い落としたいという不明朗な動機故の、種々の問題が含まれている可能性が多々あり、慎重な上にも慎重な吟味が必要です。


 県警本部長にとって、選挙違反摘発の件数を上げることは出世の早道らしい。警察官もサラリーマンと同様、「数字稼ぎ」が求められるのである。
 それにしても、交通違反の取締りや自転車を停止させての職務質問など、警察の「数字稼ぎ」の要求はそれほどまで厳しいのかとむしろ哀れみを感じることもある。バーディー自身も、「貸付のノルマ」を課せられ、マッチ売りの少女みたいに営業をしていた時代を思い出す。

 
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新銀行東京の失敗

2007年06月02日 00時04分00秒 | Weblog
<新銀行東京>547億円の赤字 経営トップが退任
 東京都が出資して05年4月に開業した新銀行東京は1日、07年3月期単独決算が547億円の最終(当期)赤字になったと発表した。融資先の中小企業の焦げ付きが相次いだのが原因。同行は経営トップの仁司泰正代表執行役(66)の退任など人事を刷新し、08年3月期の黒字化目標を10年3月期に2年先延ばしする中期経営計画の見直しを行う。
 新銀行は、個々の企業の財務状況を詳細に調査せず、公表されている財務情報などから、機械的に貸し倒れの危険性を判定するスコアリングモデルで迅速に融資する手法を取ってきた。しかし、融資先の返済遅れや返済不能の割合は大手行の4倍近い10%に達した。
 同行は、「スコアリングモデルを信頼しすぎた」(仁司泰正代表執行役)ためと分析。今後は他の地域金融機関と同様、顧客管理と与信管理を重視し、慎重な融資姿勢を取らざるを得ず、存在意義が揺らぐ。巨額の累積赤字の解消時期の見通しもなく、新銀行は岐路に立たされている。


 そりゃ失敗するだろう。中小企業の財務諸表を鵜呑みにするのは青二才としかいいようがない。バーディーの元上司は、中小企業の審査業務が一人前にやれるようになるためには、信用調書を100冊書かないといけないといった。その当時、調書1冊書くのに1ヶ月近くかかったはずである。
 仕事というものは、そんなに甘くはない。
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