Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

弁護士とハイエナ

2007年10月26日 08時10分10秒 | Weblog
 アメリカでは、他人の不幸を商売にする弁護士がハイエナ呼ばわりされて嫌われていることは、アメリカ映画をちょっとみれば分かるだろう。だが、そうしなければ彼らは食っていけないということを理解する必要がある。
 日本で今年大きく問題となった弁護士の就職難について、分かり易い例を挙げると、大阪では年俸400万円・弁護士会費自己負担、つまり年収300万円台で募集をかけても応募が殺到する状況である。これは、飯の種が増えないのに頭数が増えるので、必然的に起きた現象である。
 こうした事態を打開するには、飯の種を増やすか、弁護士の数を減らすかするしかないが、後者は実現不可能なので、大手事務所などは、さしあたり事件を増やす?という方法を考えていると思われる。例えば、近年の「過払い金返還請求訴訟」などの、儲かる仕事を造るのである。
 ・・・アメリカの連邦議会議員の約3分の1が弁護士資格を持っているという。クリントン政権時代の日本企業に対する理不尽な訴訟攻撃は凄かった。「日本企業を相手取った損害賠償請求訴訟」が、ハイエナどもの飯の種だったのである。
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仕事に役立つ小説・映画

2007年10月25日 23時40分51秒 | Weblog
 多くの仕事人間が考えているようにバーディーも
「どんな小説や映画が自分の仕事に役立つか」
を考えている。
 かつてはSFやホラー、ミステリーなどの分野が、想像力を豊かにする点で仕事にも役立つものと思っていた。だが最近は、余り論理的でない、雑然とした小説や映画、典型的にはデヴィット・リンチの「インランド・エンパイア」のような、まじめに考える人にとっては苦痛以外の何物でもない映画の方が、本当は仕事の肥やしになるのではないかと考えるようになった。
 脳みそにもストレッチが必要なのではないかと思うのである。
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減量経営

2007年10月25日 07時23分03秒 | Weblog
 弁護士会の研修で、学者あがりの講師が、ズバリ真実を述べていたので驚いた。いわく、

1 渉外事務所のアソシエートは、今後5年もすればその多くがパートナーになれないことに気付くだろう
2 その際、渉外事務所から一般民事の事務所に移籍するのはまず難しいだろう
3 かといって、東京ではもはや独立できないような業界環境になっているだろう
4 いきおい地方で独立ということになるが、そこには事件屋をはじめとしてあなた方を利用しようとたくらむ悪い人たちがわんさといるだろう

などというもの。
 かなり歳をとってから開業された方なので、居並ぶ大手渉外事務所の若手アソに対するやっかみもあったろう。だが、一般民事事務所の勤務弁護士にとってもこれは他人事ではない。既に東京では独立しにくい状況になっているからである。
 競争の激しい東京で事務所を開くとなると、さしあたり営業に直接関連しない経費を極力削減する「減量経営」に徹するのが賢明ということになるのだろう。
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麻薬密輸の邦人死刑確定

2007年10月24日 08時25分01秒 | Weblog
麻薬密輸の邦人の死刑確定=3人目、最高裁が執行決定へ-中国(時事通信)
 中国の遼寧省高級人民法院(高裁)は23日午前、麻薬密輸罪に問われた森勝男被告(64)=福島県出身=に対する控訴審の判決公判を開き、同被告の控訴を棄却、執行猶予なしの死刑判決とした1審を支持した。中国は2審制のため被告の死刑が確定した。

 福岡一家4人殺害事件の主犯:王亮被告は中国遼寧省遼陽市人民検察院により無期懲役が確定している。
「麻薬密輸の邦人は死刑」
「4人殺害の中国人は無期懲役」
というのが中国の「法治主義」らしい。
 「媚中路線」に傾きつつある日本政府は、中国に対して厳重な抗議をするのだろうか、見守りたい。
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弁護士のディレンマ

2007年10月23日 07時58分31秒 | Weblog
弁護士、地方の時代? 日弁連の就職説明会は大盛況(朝日ドットコムより)
 熱心に回っていた男性(24)は「法科大学院の先生からも、先輩からも『61期は厳しい』と言われ続けている。きょう話を聞いて、地方には求人があると分かった」。出身県のブースをのぞいていた女性(24)は「高齢化が進んで弁護士が足りないことや、女性が少なくて求められていることを知った。でも希望の勤務地は、今のところ東京6割、地元4割です」と話した。

 田舎だと、いきなり独立できるところも多い。だが、それはさすがにリスキーだし、訴訟過誤も増えかねないので、勢い法テラスや公設派遣弁護士を選択する人が多い。だが、テラスや公設だと、そこで開業しない限り、地方を2~3年で転転とすることになるが、この間、「自分の」固定客を作ることができない。結局、「転勤族サラリーマン」と余り変わらないことになってしまう。
 いわゆる典型的な町弁というものは、濃密な人間関係を背景に培った固定客というものを持っているのである。テラスや公設の弁護士には、これがないのである。
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絶望の風景

2007年10月21日 23時17分34秒 | Weblog
 ヒル・ハブ・アイズについて的確な批評をされている方がいたのでリンクしました: 映画「ヒルズ・ハブ・アイズ2」
 さて、映画の荒涼とした砂漠の風景(モロッコで撮影したらしい)を観ているうちに、「絶望」という単語が浮かんできたのはバーディーだけではあるまい。だがその反面、私は妙な懐かしさを覚えたのだった。それは、かつてアリゾナの砂漠のど真ん中で生活していたからでも、富士山の御殿場側斜面の光景がフラッシュバックのように蘇ったからでもなく、安部公房のいうように、「砂漠というものは、人間に郷愁に似た感情を抱かせる」ものだからなのだろう。
 もう一つ、私に「絶望」という単語を想起させる風景(場所)がある。それは、大阪府吹田市片山町のアサヒビール工場前付近である。これは奇しくも、高村薫の処女作「黄金を抱いて翔べ」の冒頭で出てくる場所なのである。そこを過ぎて、坂を登りJRの社宅を横切ると、そこには多くの受験生が集まる市立図書館がある。毎週そこで私は、勤めている会社における「絶望」的な状況から脱出するために、英語の勉強をしていたのであった。
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高学歴ワーキング・プア

2007年10月21日 19時54分43秒 | Weblog
法科大学院も仲間に加わった。(PINEさんのブログより)
法科大学院も、少子化に危機感を抱く大学に新たな金づるを与えたものだと思う。法科大学院を設置した大学では、毎年高額な授業料を払ってくれる学生を、確保できる。

 まあ、そういう面もあることは確か。教育熱心な先生もいるので、法科大学院を否定し去るのも難しい。
 学者が多すぎたのも問題だし、弁護士が少なすぎた(寡占市場の中で甘い汁を吸ってきた)のも問題だった、ということか。
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ライバルが気になる?

2007年10月21日 10時00分23秒 | Weblog
 バーディーが通っているスポーツクラブには、結構有名人が来る。だが、東京の人は有名人に遭遇した時の対処法をわきまえていて、気付かないフリをする。見事なものだ。
 さて、昨日、私は、あるお笑い芸人に遭遇した。新婚早々ということもあって、「おめでとうございます」と声をかけようとしたのだが、黙々と筋トレをしに来たようなので、遠慮した。
 笑えたのは、サウナのテレビで、「エンタの神様」を最前列で食い入るように観ていたことである。ちなみに、周囲の人は余り気付いていなかった。やはり、やがてライバルとなる若手お笑い芸人のことがきになのだろうか。
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The Hills Have Eyes(その2)

2007年10月20日 23時56分41秒 | Weblog
 先週に続いて、The Hills Have Eyesを観る。ヒルズ・ハブ・アイズⅡを先に観たので既視感があったのだが、まずまずの出来のホラー映画となっている。ただ、効果音で無駄に恐怖感を抱かせるのはいい加減うんざりする。
 設定は、先週書いたように、米軍が核実験のサイトに選んだニューメキシコの炭鉱の町。強制退去を拒んで住み続ける住民は、放射能を浴びて奇形化するとともに、人肉を主食とするようになる。
 ・・・この設定は相当よいのだが、後が「エルム街の悪夢」並みのグロい内容に終わってしまったのは残念。やはり、「エレファント・マン」のような秀作ホラー(?)は滅多に出ないものだ。
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アルメニア人虐殺問題

2007年10月20日 10時00分24秒 | Weblog
Armenian Issue Presents a Dilemma for U.S. Jews(アルメニア人問題はユダヤ人系アメリカにディレンマを投げかける)(NYタイムズ)
“It’s hard to talk about it because there are two things or more in conflict here,” said Rabbi David Lerner of Temple Emunah in Lexington. “Israel is in a very vulnerable position in the world, and Turkey is its only friend in the Middle East. Genocide is a burning issue for us, now and in the past. It’s something of who we are.”

 「アルメニア問題」というのは、第一次大戦中(約90年前)に起きた、オスマン・トルコ帝国による150万人のアルメニア人虐殺事件について、米下院外交委員会が「非難決議」を可決したことを指す。
 要約すると、イスラエルは国際社会において非常に脆弱な立場にあるなかで、イスラエルにとってトルコは中東における唯一の友邦なのである。かといって、「虐殺」問題は、ユダヤ系アメリカ人にとっては自己の存在意義にもかかわる死活的問題なので、目をつぶることもできない、というのである。
 アルメニア系アメリカ人は、全米に約140万人いて、相当裕福で政治力も強いという。しかも、人口はカリフォルニア周辺に集中している。そこで、次の選挙向けのパフォーマンスとして、カリフォルニアを地盤とする特定の議員が、この問題を蒸し返したのである。例のマイク・ホンダ議員による「日本軍による従軍慰安婦問題」とほぼ同じ構図なのである。
 
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