現場無視

東電、テレビ会議録の映像公開　編集・加工し報道機関に
　必死に頑張る吉田所長と、右往左往する本店の幹部たちが対照的だ。
　テレビを見てはっきり分かったのは、「ベントしかない」と提案する吉田所長を無視して、官邸サイドが「それ以外の方法でやれ」と指示したため、炉内圧力の上昇を止められなかったこと。明らかな判断ミスである。
　不服そうに「分かりました」と述べる吉田所長の声が印象的だった。

自己と環境

　新潮45の最新号「放射能とうんちと宇宙服／養老孟司×内田樹」の中で、養老先生は、「田んぼ（環境）が自分（自己）だということは、昔の人にとってはいわば常識だった」として、自己と環境が未文化であったころの「常識」を指摘する。続けて、養老先生は、福島原発で汚染された土地は「自分なんですよ。トイレと同じでしょう。だからああいうふうに逃げるのは、私はなんとなく嫌なんですよ」と指摘する。「環境と自我は切り離せない」。
　原発事故の影響は、既に世界中に拡散している。これから逃れようとすれば、宇宙服でも着るしかない。

不採算路線

日航、全日空との対立深まる　９月１９日に再上場決定
　自民党の国土交通部会は７月中旬、「地方路線維持のための支援や利益の社会的還元を行うべきだ」と再上場反対を決議。

　政治家が圧力をかけて、不採算路線の就航を強要してきた結果、日航が経営危機に陥ったという側面もある。
　こうした自民党の動きを見ていると、利権誘導体質は変わっていないようだ。

他人事

　先日、ある先輩弁護士と飲んでいて、昨今の業界事情の話題になった。すると、その先輩は、「事件も減ったし、顧問先も減っていくよねえ」とにこやかな表情で言った。
　たぶん、これが多くの事務所の実態だと思うのだが、それを他人事のように言える人は、既に住宅ローンを完済し、子供も独立して、年金もちゃんともらえ、かつ、それなりの蓄えのある人に限られるだろう。最近よく指摘される「逃げ切り団塊世代」というやつだ。
　

覚えがない

地裁課長補佐が痴漢容疑…「覚えがない」と否認
　酔っぱらった時の行動を、酔いからさめた時にわすれる現象はよくある。「逆行性健忘症」というやつだ。
　だから、「覚えがない」ことを理由として、「責任能力がない」「限定責任能力」というのは通らない。明らかに異常な言動を伴っていれば話は別だが・・・。

路上寝

路上寝にイエローカード／宮古島署
　旅先でテレビを見ていたら、「路上寝は犯罪です！」「常習者をピックアップしています」などという画面が現れた。
　警察にとっては笑いごとでは済まないのだろうが、これは、この島がいかにのどかであるかを示す現象だと思う。

疑惑

葉詩文の泳ぎに疑惑の目　会見で質問相次ぐ
　ロクテは自由形が苦手、ロクテは後のレースに備えて手を抜いた、などの指摘もあるが、ちょっと首をひねるような結果。
　今回のオリンピックは、首をひねる場面が多い。