季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

落語

2006-12-23 23:34:39 | 暮らし Daily life
落語を初めて聴きに行ってきました。
聴くというより観るかな。

       

テレビでは子どもの頃から観ていたし、この頃は落語好きの義弟の影響もあってCDなどで聴いていた落語。

実際に観てみると実に奥深いエンターテイメントでした。
始まる前にはお囃子が生演奏で、これがまたいい感じ。
太鼓や三味線の音。
舞台には噺家さんが一人、でも話を聴くうちに情景が湧き上がり空気が熱気を帯びてきます。
引き込まれ、知らずにくすくす笑い、爆笑そして時には涙。

すごくハイテンションな娘を溺愛するお父さんや
大晦日に借金を返しきれないおやじ、
あつかましい大酒のみなど
結構悲惨な、ダメな人たちの話が続くのだけれど
それが笑える。
笑った後に嫌な気がしない。
登場人物に愛着が持てる。
世の中ってダメな人がいるおかげで救われているのかも、と思ったりする。

話し手が変わるたびに座布団を返すしぐさや小道具
中入りという休憩の仕組みにまで
伝統の意味深さを感じてしまう。

同じ話が話し手が変わることで味付けが変わり
それがまた興味深い所は、クラシック音楽とも似ている。

雀々さんの「植木屋娘」も最高だったけれど
ざこばさんの「子はかすがい」しんみりと泣かせ、笑わせてくれるあたり
年期の厚さを感じました。

落語ライブ、また行こうと思う。
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