季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

黒の染料

2013-03-02 22:18:39 | サイエンス Science
今日スーツを買いに行って黒にもいろんな違いがあったなあと思ってたら
この頃ず~っと考えてる疑問を思い出した。
黒。

日曜の大河ドラマの「八重の桜」と言うのを楽しみに観ている。私はあまり歴史はわからないし興味がないのでずっと見る事は珍しいけどこれは観ています。
それで八重がいる会津のお侍さん達が城に一堂に集まるシーンがあってそこで皆が「真っ黒なかみしも姿」でした。それが私には圧倒的な迫力とイメージだった。

すごく黒い!

その後も黒いかみしも姿を良く観るんだけど、とにかく黒いです。
そこで私が思ったことは「この時代にこんなにも黒く染める染料と技術があったのかな?」でした。

今でも羊毛であれ真っ黒に染める事は結構難しいです。酸性染料の特別のものを多く用いてちゃんと量も測って染めたら黒くなる。それは化学染料。
たぶん裃は麻などのハリのある繊維で出来ているような気がするので、それだととっても黒に染めるのが大変だと思う。化学染料がなかったら。

天然染料であんなに黒くあの時代に染められたのかな?
そう言えば薩摩や長州の軍服も黒いですね。

調べてみたら化学染料の歴史は1856年の発見から始まっています。それからドイツでの石炭の使用によるコールタールの活用によって芳香族の研究が進んでだんだん発展して1900年くらいに随分流行って、セルロース用の反応染料が発明されたのは1956年だそうです。だからほんとは植物性の物をものすごく黒く染めようと思ったら1900年は過ぎてないと。
明治政府が開始されたのが1868年だそうだから間に合ってない。

その前はたぶん植物染料で媒染が泥などからの金属イオンだったと思う。
それだとたぶんだけどそんなに黒く染まらない。

前に伊賀忍者博物館で見たけど、忍者の服装も映画やドラマのような黒ではなくて、本当は藍だったそうです。

また調べて聖徳太子の冠位十二階を見たら一番下の位の色が黒でした。そうするとその頃から黒の染色が出来てたのかとも思う。それはドングリなどで染めていたとあった。たぶん鉄媒染。でもたぶんそれは黒って言ってもそれほどの激しい黒ではないはず。
黒いと言えばおはぐろと墨があるけど、おはぐろは酢酸鉄だし墨も炭素なので繊維に強くは付きにくそう。

なんていろいろ考えています。
明治維新前の真っ黒の着物と服。
私にはとても不思議に不自然に見えます。NHKだからちゃんと時代考証が出来てるはずだから尚更。
私が知らないだけで、知ってる人には当たり前の簡単な事なのかもしれない。でも私には今はわからない。
興味津々です。
まあでもあの黒さは誠実と堅実と実直と強さが現れてると思うので、会津の色にはぴったりとも思う。それが故の悲しさだけど。(今も)

明日も観ながらそうやって黒い染料の事考えそうです。
もちろん八重の事も気になりますが。
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スーツを買いに行く

2013-03-02 18:33:21 | 暮らし Daily life
息子の卒業と入学がこれから。
一つ一つ準備して行く。
私は髪をこの前切ったし、今日は息子のスーツを買いに行った。

近くの量販店。フレッシャーズフェアとかでハガキが良く来る。半額とかにしてくれる。
娘の入学の時も就活のもそこで。

とにかくスーツは初めて買うのでちゃんと測って貰ってサイズを見てもらう。
細身だけど普通のサイズであるのがうれしい。ずっと一番小さいサイズでも大きすぎた過去があるので、当たり前が奇跡に思える。大きくなったなあ。

スーツ。女性から見てたら電車などでみるスーツはどれも殆ど黒か紺かグレーの同じようなものに見える。それが良く観てみたらいろいろと少しずつの違いで随分違うのだ。
同じ黒でも冠婚葬祭用とセレモニー用とは違う黒。少し地模様が入るとまた変わる。それに同じように見えててても、少しのラインや長さの違いで印象が随分変わる。スーツ、深いですねえ。

今までは黒の制服があったので何だってどんなにヨレヨレでもそれでどこでも通ってきた。それがもう終わるので冠婚葬祭用のものも用意しておくことにした。(上等じゃなくてもあった方が良いかと思って)

今のスーツの流行りは袖も短め、丈も短めラインも細くて体に沿う感じ。驚く。こんなに短くていいの?不思議。もちろんYシャツもピッタリ目で着る。靴は少しとがってる。ひところよりはとんがりがましになって来たらしい。良かった。

馬子にも衣装とは良く言ったもんだ。ちゃんとスーツを着て黒い革靴を履いたらかっこ良く見える。
いいねえ。
ネクタイもいろいろ見て決めてた。彼は何を選ぶ時もいろいろ迷わない。すごく早く決める。見てて面白いほど。それで結構良くて後でも後悔しない。それはレストランに行ってメニューを決める時なんかもいつもそう。
私や娘とは反対です。私たちは迷って迷って後で後悔する派。

これで入学式も大丈夫。仏教系なので数珠がいるらしいけど、それも手配済み。面白いね、入学式に数珠って。
我が家で私立の学校に入るのは彼が初めてなのでいろいろ面白そう。

来週は卒業式、4月に入学式。どちらも行けそうなので行こうと思う。物見遊山。どんなのか見てみたい。
知り合いでその大学の入学式に出席したことのある人がいて、「お香が炊いてあったりして印象的だった、素敵だったよ!」と聞いたので楽しみです。

そうそう、そしてこの買い物でなんと、サイズさえそれほど変わらなかったら成人式までこのまま行けると言う!男子って手軽だ~~。娘の成人式のどれほど大変だったことか。簡単で安くあがるわー。感心しました。


彼もようやくお休み期間から脱出の兆し。明日、バイトの面接に行くのだと履歴書を書いている。
どこからか見つけて来たらしい。
いろいろ考えてるな。

私もぼちぼち考えよう。これからの事。
片づけもまだ終わってないから取り掛かりたい。
こんなに寒くて雪が降ってても、春はもうすぐ。お水取りが始まりました。



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