季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

親孝行の旅

2015-08-15 22:12:31 | 旅 Journey
関西観光にご両親を連れて行きたいスリランカ人の友達夫婦。
いろいろ考えて行先を決める。
始めは奈良の薬師寺。蓮がきれいに咲いていました。

       

美しい

       

ところが彼らの表情があまり明るくない。やっぱり敬虔なイスラム教徒なので、仏教のお寺は抵抗があるらしい。
息子も良かれと思って行ったんだけど、こればっかりは仕方がないな。それで他のお寺に行くのをやめて京都に出向くことに。
お寺以外で観るところは?って聞かれて奈良にはないなあと、あとお二人とも体があまり強くないのでたくさん歩けないと言う事でそれもチョイスが少なくなる所以。

友達であるお嫁さんが京都の嵐山公園に行きたいと言う。なんでもインドの映画の舞台になったんだとか。それでインドやスリランカの人がたくさんそこに行くんだそうだ。
私たちからしたら何にもないなあと思うんだけど、とりあえず行ってみる事に。
車から見て川に船が浮かんでるのを発見。あれに乗ろう!と。
大きな屋形船は値が張るのでちょっと躊躇。隣の手漕ぎボートを見つけた。これなら1時間で1500円。一回なら途中で乗り換えても良いと言う事なのでこれにした。
まずはご両親を乗せて漕ぎ出す。それが聞いたら初めて漕ぐらしい。大丈夫か?
それでも器用に漕いでいってなかなか楽しそう。ご両親の喜ぶ様子がわかる。

       

そして一回引き返して奥さんと赤ちゃんが乗り込む。楽しそう!

       

私たちはすぐ近くの小さな橋の上で腰かけて見物。
山からの涼しい風が降りてきて心地いい。ゆっくりと出来る。
石垣の苔が美しい。

       

ひとしきり舟遊びして渡月橋を渡ってお土産物屋さんを巡る。なかなか素敵なお店が揃ってるなあと。やはり着物や和雑貨に興味があるらしい。
それから私たちのお勧め、太秦映画村へ。
これがヒットでした。
もともと映画好きの国民性。映画スタジオと言うだけでもかなりのテンションアップ。

昔の日本の街並みがそのまま。

       

素敵な店構え。

       

小物もしっかりと再現されている。

       

忍者ショーがかなりの人出。それでもなんとか席を見つけて見入る。アクションと3D映像の迫力。演じるのも本物の役者さん。素晴らしい!
ホールには授乳室もあってゆっくりと赤ちゃんにおっぱい上げられます。
その間に展示の浮世絵をじっくりと観たり、お土産屋さんを観たり。浮世絵、アダチ製作所のもの。良いなあと観る。いつかひとつ欲しい。

遅くなったけど夕食は家で。まだ私の作ったカリーが残ってる。あれを目指して!
結局行きも帰りも高速での渋滞には出会わずに時間をかけないで走れた。
帰ってすぐに少し作り足して晩御飯。朝作ったジャガイモのカリーと梅干を入れて作ったオクラのテルダーラ。ナスを炒めたのに鰹節と醤油。枝豆。と少し日本の味も加えた。
そしたらどれも美味しいと。全部なくなりました。

       

一日たくさん観て歩いてお疲れのご様子のご両親。息子さんに「良い親孝行出来ましたね!」って言ったらその言葉を知らないと。それで説明したら納得して喜んでいた。
スリランカから日本に来るのは彼らにとっていろいろな障壁があってとても難しい。それなのに頑張ってご両親を呼んで、その上車まで買って栃木から運転して大阪まで。
ものすごいエネルギーだと思う。彼の親孝行をしたい気持ちの大きさがものすごく大きい。
これだけの親孝行を受ける方もパワーがいるけど、それでもすごい体験を毎日されたと思う。まだしばらく親孝行旅行が続きます。
元気でみんな西日本を味わって帰って欲しい。



Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする