季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

シネマ歌舞伎 阿弖流為

2017-07-12 18:37:43 | 映画 movie
先週末の歌舞伎鑑賞に引き続き、歌舞伎週間。
シネマ歌舞伎の阿弖流為(アテルイ)を観に行く。



阿弖流為、前にミュージカルを観た事がある。東北の民と大和朝廷との争いの話。
蝦夷の人たちが攻められて服従させられる様子が悲しかったので、この映画も観ないでおこうと思っていた。
でも歌舞伎友達が観に行って「良かった!」って言ってるのを聴いて、やっぱり行こうかな?と。
ネットで申し込んで観に行った。

行って良かった。観て良かった。
染五郎がかっこいい。勘九郎がいかす。七之助がこの世の物とは思えぬほど美しい。
さすがの劇団新感線。勢いとスピード感、筋書きで心をぐいぐい掴む。
衣装もめっちゃかっこいい。

私は東北に住んだことも親戚が居るわけでもないけど、東北ネタに弱い。
超高速参勤交代と言う映画だって、東北じゃなかったらあんなに感動しなかったと思える。
中央が地方をないがしろにすると言う筋だけで泣ける。どれだけ悲しい思いをしたかと想像しただけで心に刺さる。

阿弖流為もそう。
地方と中央の戦い、地の民と大陸から来た皇族の戦いと言う事以上に、地震や津波、原発の事故で故郷を追われた人たちの事を思うと
同じ作品でも心に響く深さが変わる。

最後の1/3くらいがものすごい展開でその方向に行ったので、心が動きすぎてやばかった。
心底感動しました。

シネマ歌舞伎は一年で毎月新しい作品を上映するんだけど、一つの上映期間が短い。
これも14日金曜日まで。
だからひとつひとつ予定を空けて大事に鑑賞したいと思う。珠玉の作品ばかり。これからも楽しみです。
阿弖流為は出来たらまた観たいな。観るのにすごく体力使うからそんなにしょっちゅうは観れないと思うけど。
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