季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

印傳を買いに

2010-06-26 23:37:00 | 暮らし Daily life
あ~、めっちゃ雨です。降り続いています。今日の天気予報、曇りじゃなかったっけ?
蒸し暑い。ぬるま湯の中に漬かっているよう。

そして自転車にも乗れない。
この前、ちょっと晴れたからと乗ったら用事をしている間にまた降り始めた。
お出かけの予定が雨の中を家まで走ることに。
雨の日は視界も悪く(眼鏡なので)排水溝やマンホールで滑りやすいので乗らないようにしています。

まあその雨を利用して。電車で出かけることにした。
オーストリアに持って行くお土産を買いに。
今回私が選んだのは印傳(いんでん)です。

印傳とは伝統的な日本の装束の素材。柔らかい鹿革に漆で模様を刷り込んであります。
昔は武士の衣装などにも使われていたのですが、今は小物やカバンが主です。
日本の伝統に興味を持ち始めて印傳に出会い、財布や印鑑入れなどを使い始めてしばらく経ちますが、使うごとに味わいが増して美しくとても気に入っています。
オーストリアの民族衣装も男性のズボンなどは鹿の皮で出来ているので、きっと気に入ってもらえると思う。

模様も一つ一つ意味があったりして、デザインもとても使いやすく工夫されている物ばかりなので、店を見るだけでも結構時間がかかりました。
そして一つ一つ選んで決めました。

軽いので運ぶのも楽。
今まで漆器や陶器などいろいろ持って行ったけど、これはいいと思います。

ちょうど雨で土曜日なのにお客は少なかった。ゆっくりと納得するまで選べて良かった。

いつも思う。大事な人の喜ぶ事をしてあげようとか素敵なものをあげたいとか
いい所に連れて行ってあげようと思っても、自分が自分にそういうことをしていなかったら人にだって紹介するものがない。
外国に行って一番それに気付いた。
そして行く度に自分がその間、どれだけ自分を大切にして成長したかがわかる。

今回は自分で使って納得した品物なので、良かった。自分、成長したと思います。

店の人はとても丁寧で、いろいろ気遣って選ぶのにも協力してくれました。
そして印傳は金具や裏地など壊れたら修理して何十年でも使えるそうです。すごい!
ちょうど眼鏡入れの修理に来た人がいました。
私の財布なども調子が悪くなったら直してもらいに来よう。そして長く大切に使いたいなあと思いました。

これが私が長い間使っている財布と印鑑入れと小物入れ。この模様は菖蒲と桜だそうです。
伝統的でもモダンで好きな柄。
この日買ったのが下の小銭入れ。どうしても欲しくて。
柄は梅と糸巻き。学問の追究(自然科学)と手仕事を現しているようで、ピッタリだと思って。
大切に使いたい。



一番大事なお買い物。
一仕事終えた。良かった!
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