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現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

紡ぎ車修復

2014-04-18 22:42:52 | ウールクラフト WoolCraft
龍山から連れて帰った紡ぎ車の部品が届いた。修復に取り掛かろう!

       

まずきれいにする。汚れを拭いてワックスをかける。
ワックス。蜜蝋ワックスがあったと思ったんだけどどこを探してもない。
う~ん、インターネットで売ってるかどうか探す。そうしたら作り方を見つけた。
蜜蝋。うちに、あるんです。
子どもたちが小さいころに毎年冬になったら蜜蝋のロウソクを作っていて、それで。

植物性の油がいるらしい。考えてオリーブオイルにした。
蜜蝋を溶かしてオリーブオイルを温める。

       

割合とか温度とかちょっと複雑。でも考えて出来た。
塗ってみたら良い感じ!すごいな、作れるなんて。それも結構簡単に。長~い間高いの買ってて損したかも。

これが修復前の紡ぎ車です。アシュフォードのトラディッショナル。シングルドライブ、シングルペダル。

       

新しく届いた部品、どれも白木です。それで手入れをしてから使う。
まずきめの細かいサンドペーパーで軽く滑らかに磨いて、蜜蝋ワックスを塗って行く。
まずは糸巻とニディノディから。

       

左が塗り終えたものです。全然違う。

       

ワックスを塗り終えてニディノディは組み立てた。
白木のままじゃどうして行けないかと言うと、温度や湿度の変化で歪みが出る可能性があるから。それに汚れや水にも弱い。

蜜蝋ワックス、こんな風です。靴墨みたいな質感。

       

糸巻立てもワックスを塗って組み立てた。この縦型のを使うのは初めて。
白木のを見ながら考える。トールペイントが出来たらきれいに塗ったらきっと素敵だろうなあって。
まあ、今日は蜜蝋ワックスで仕方ない。

       

紡ぎ車、踏板と車を繋げる箇所が切れていた、それを交換する。ネジがさび付いていて山を崩しそうだった。
息子に言って来てもらう。そしたら外れた。さすが!
新しいネジに取り換えて新しい部品を付ける。

細かい所も立体の所も、頑張ってワックスを塗りこんで磨いた。
この紡ぎ車がこれまでお世話になっていた方への感謝や、繋げて下さった方への感謝の気持ちでいっぱいになりながら、丁寧にしっかりやさしく、心を込めて作業する。
グリスも要所にさして出来上がり。
すごい、きれい!新しいのみたいだ。

       

紡いでみたくてたまらないから少し紡ぐ。
う~んなんだかひっかかるなあ。良く回らないなあ。引き込みがきつすぎるなあ。
私の持っているのは全然違うタイプの紡ぎ車だから要領が違う。
それでも少し紡げた。また明日ゆっくり観てみよう。

       

今日は疲れた~。なんたって夕方までまたアトリエに使わせて貰えるうちの片付けをがっつりして、帰ったらすぐにこれに取り掛かってこれだけで6時間みっちりだったから。

譲り受けたこの紡ぎ車。これで私はたくさんの人たちと紡ぎ体験を共有したい。
いろんな人に糸紡ぎの楽しさや素晴らしさを伝えたい。そう思いながら満足な気持ちいっぱいでしばらく眺める。
これからよろしくね!
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