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シン布マスクの作り方

2020-04-28 19:14:14 | 手仕事 Handicraft
この所、随分前に書いたマスクの作り方の投稿にアクセスされる方が多いようです。
そのアクセス数を見るにつけ、モヤモヤとした気持ちに。
今の私はさらに進化しています。今の作り方をお伝えしたい。

この作り方は簡単でもすぐ出来るのでもありません。材料費も手間もかかります。
それは使う人に少しでも快適にそして永く、機能的に使ってもらえるように考えに考え、工夫に工夫を凝らしたものだからです。
面倒でも良いものを作る方法を知りたい方にお役に立てるのならとちょっと頑張ってみます。

まず材料です。
ダブルガーゼまたは粗めの綿生地。
生地を口に当てて、口の周りを指でしっかり覆って息が漏れないようにして呼吸をした時に苦しくない通気性が大切です。
目の詰まった物だと結局マスクの周りの隙間から息をすることになるので、マスクの役割を果たせません。もちろん粗すぎても良くなさそうですが。
今回は手拭い用の晒しで作っています。

次に裏地です。
スポーツ衣料用のものがあれば1番良いと思います。私は洋裁で使う裏地を使っています。旭化成のベンベルグ(ニット地)を使いましたが具合が良いです。

そして接着芯。不織布のものです。
いろいろな厚さで試してみました。普通地用で良いようです。

ゴムは売ってないのでイオンやユニクロの下着。伸縮性のある化繊のニット地を縦に切って使います。

接着芯は袋入りならだいたい2m長さです。
袋から出したらこんなふうになっています。その半分の幅の2ブロック分を1単位で使います。縦は33センチくらいです。これを2枚。




この量で3枚のマスクが作れます。

この接着芯をまず表地と裏地にアイロンで着けます。布の上に接着面を下にして接着芯を置き、アイロンで着けます。
百均で手に入れたアイロンの当て布を使っています。




表地と裏地に接着芯が着きました。




マスクの型は、自分に1番合うものから取るのは以前にアップしたものと同じです。
その時に、表地の型紙は両脇を1.5センチくらい長くして、ゴムを通すために折り返すようにします。

表地に型を取ったもの。
この時、注意しないといけないのは、左と右で対称に型紙を置くことです。
簡単に言うと、この6つのうち3つは型紙を裏返して型を取っています。



裏も型を取ります。
表も裏も型を書くのは接着芯の面です。




ハサミで切り抜きます。
ひとつひとつ大まかに切り離して、それから丁寧に切ると切りやすいです。

切ったものはこれです。表裏それぞれ左右対称で一対ずつあります。






次に表地の左右、裏地の左右それぞれ一対を中表にしてこの赤い線で縫い合わせます。




次にミシンの縫い目の長さを最大にして、今縫った線の3ミリくらい外の線を縫います。この時は片方だけ返し縫いをしてください。




そして今縫った大きな縫い目の糸を返し縫いしていない方の一本だけ引っ張って縫代にギャザーを寄せます。すると、縫代が本体にぴったりと添います。






縫代は表地も裏地も同じ方向に倒してここにある赤い線で本体に縫い付けます。この写真では両方右側に倒しています。
ここを縫うのが1番難しいのですが、ここを縫うことで、洗濯を繰り返しても形が崩れないようにします。
縫代を同じ方向に倒すことで、表裏を組み合わせた時に縫代が交互に重なって全体の厚みが均等になります。





ここで洋裁のように縫代を両側に折ると、中央に布の途切れ目が出来るのを、私は機能的だと思わないので、手間だけどそうしています。
裏と表から見たらこんな感じです。




これらを中表に上下を確認して合わせます。表地の両脇が飛び出た格好で綺麗に重なります。この上と下の線を縫ってください。



そして上下の縫代に切り込みを入れます。線を書いた所、大体で良いです。
縫い目を切らないように気をつけてください。



上の飛び出た鼻に当たる部分の縫代が分厚いとゴワゴワするので、斜めに切って厚みを減らしています。




上が切る前、下が切った後です。赤い線で切っています。




空いている横から裏返します。
そして赤い線の所を縫います。ゴムを通す部分も縫っておくほうがゴム通しもしやすいし耐久性も上がります。




そして両脇を折ります。




本体にジグザグミシンで縫い付けます。
これで本体は出来ました。




次にゴムを切ります。




幅は2センチくらい、長さは30センチくらいです。両橋を斜めに切ると結んでも本体の両脇のゴム通しに綺麗に隠すことが出来ます。




ゴム通しを使って両脇に入れて本結びをします。長さは調節してください。






結び目を本体の中に入れます。




出来上がり。




家庭用のミシンで縫っていますが、最近譲ってもらったこのミシンには玉留めのような縫い目ができる機能が付いています。
この二重丸のボタン。
これがとても便利。糸が解けてみっともなくならない。
下に見えるクリップも便利です。まち針で留めなくてもこれで挟むだけで布が留まります。




出来るだけ詳しく書きました。
どなたかのご参考になれば幸いです。
型紙も作り方も自分や使う人に合わせて調整してください。

私はうちに帰ったら、手を洗う時にマスクも一緒に石鹸で洗ってギュッと絞って干しています。またはネットに入れて洗濯機で洗います。どちらも形を整えて干してください。
綺麗な形で乾くので、そのまま使えます。

布マスクをきっちりつけて、しっかり洗って、頻繁に交換して気持ちよく感染を防ぎたいと思っています。



















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