季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

水遣り

2018-07-14 09:03:53 | 暮らし Daily life
牧場で貰ったフリースを洗いました。
シャワー室で、大きなタライを使って。石鹸も普通のを溶かしてだからあんまりかもだけど、そのままでは持って帰れないので。
脱水も出来ないので大きなタオルで水分を取って広げて乾かす。



それからここの奥さんの手伝い。庭の手入れ。
花がら取りをする。



温室のトマトに支柱を結びつける。



それから水遣り。花が喜んでるのがわかる。
奥さんはそれぞれの花に話しかけるように水をやる。
どれにどれだけやってるかちゃんとわかって。
次に何をしてあげたらいいのかも見ながら。

その姿を見てこの人らしいなと思った。

私が来た時は奥さんはもう1人の娘さん家族とここの子どもたちと夏の旅行に行っていて、ここには体の悪い旦那さんと娘さん1人だけ。
旦那さんは奥さんが居ないと元気がない。まるで別の人のよう。
それでもなんとか5日間持ち堪えて、彼女が昨日帰ってきた。
帰りの途中で買ってきたと言うイタリアの美味しそうな食材を山盛りにした籠を持って。

そしたらうちがいきなり明るくなって隅々まで清潔になってきちんとして美味しい食べ物でみんなの顔がにこにこになる。
うちの空気がガラリと変わった。
旦那さんは見た目も歩き方も話し方までしゃんとして、私の知っている旦那さんにやっと戻った。

庭だって乾いて惨めな感じだったのが、潤って気持ちよさそう。

彼女はこのうちの電池のようだなと思った。なかったら暗いし動かない。
っていうかやっぱりお母さんはお日様なのだなと。
このうちの輝きは彼女が居ればこそ。

彼女のお日様ぶりは一家庭の主婦の域を超えていて、私を含む世界中から来てここでお世話になった若者たちにも光を照らし続けている。

そしてその光は私を通して彼らを通して世界のあちこちで輝いている。
その偉大さを噛み締めながら水遣りするのを観てました。

我が家も私が長い間居ないと埃っぽく煤けてる感じがする。
家族たちはちゃんと自分の世話ができる人たちなので心配はないけど、やっぱり帰ってあれこれしたいなと思いながら、後しばらくここでゆっくりと楽しみます。

今日の朝ごはん。





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ザルツブルグの良い物たち

2018-07-13 17:40:15 | 旅 Journey
ザルツブルグの街。
夏の音楽祭のメインホール。
入口を見上げると美しいブロンズの飾りがあります。

       

その建物の側面にあるドアにもついている。

       

たぶんManzuって言う人の作品だと思う。中心にある大聖堂のドアもその人が作っています。そのシンプルな造形が好き。

これはうちの柵だから芸術家の作品だとは思わないけど、とっても可愛い。
うちを守るって言う敵意と一緒にやさしさやしゃれっ気を感じる。

       

うちの人の話では「今年はなんでもほんとに実が良くなるのよ」って。
うちのヘーゼルナッツの木にも実が鈴なり。ビックリするほど。
リスが食べるんだって。

       

うちの犬の毛と羊の毛で犬のフィギュアと毛糸を作った。
飼い主の友達にプレゼントする。

       

友達のうちのベランダからの眺め。
虹と雨と青空。右側が黄色いけど、実際は青空です。



ケーキを焼く。アプリコットとプルーンを乗せる。

       

おいしそう。

       

食事をするテーブルのそばに鳥の餌場があって、いろんな鳥が来ます。
奥さんが「あんまり観た事ない鳥が来てるね」って言って。調べてみたらクロウタドリだった。
英語でブラックバード。ビートルズの歌がある。これかーって。好きな歌。

       

ケーキを食べながら、ここに来れた事、居られることの幸せを想う。
大好きなこのうちの人たちの健康と幸せを心から神様に祈る。

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小さなお宿

2018-07-12 17:28:27 | 旅 Journey
遡ってアップしています。

オーストリア、ザルツブルグのヴォルフガング湖畔にある羊の牧場のすぐそばにある民宿。
小さな可愛い建物。

バルコニーに出たら、隣の部屋の人の犬が見えた。
犬も泊まれて良いなと思う。

       

食事はここで。

       

玉子にかぶせてある帽子がとっても可愛い!

       

朝食はこんな風。このパンがパン屋さんの焼きたての伝統的なパンで、ものすごく美味しい!すごい贅沢。

       

隣の人と、いろいろしゃべる。山登りが好きで来てるらしい。

部屋でここの羊の毛でここの羊を作った。

       

次の日の玉子の帽子。
こうやって半熟より柔らかい玉子をスプーンで掬って食べるのって、ほんとに美味しい。

       

帰る時、レシートが手書きだった。朝食付きでこの値段。高くないです。
ドイツ語しか通じないけど、とっても居心地が良かった。Wifiも使えます。
次の滞在の時も利用したい。
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Wolfgangsee

2018-07-12 07:40:04 | 旅 Journey
朝、近所を散歩。

教えてもらった道を行く。
まっすぐ行くと牧場が見えた。



広いなー!美しい山の麓、森に面した牧場で悠々と草を食む羊たち。

道は森の中に入って行って、そしてまた別の牧場に出ます。きっと時期によって交代で羊を放つのだろう。
その牧場の様子を見て感動する。



様々な背の低い柔らかな草がたくさん生えている。小さな花も咲いている。中にはすぐに見てハーブとわかるものも。
羊たちにしたらここは草のフルコースの牧場だ。
いろんな味の食感の美味しい甘い、香り高い草が一日中食べられる。

じっと牧場の道で佇めば、その光、水、空気の澄んでいることに気づかされる。
ああ、これがあの美味しいミルクやチーズの源なのだなと。心からそう思わされる。

ここの人たちはとにかく自然を第一に考えています。国民的にエコロジーな考えが強い所だけれど、それにも増して。
エネルギーのこと、生活に使うもの一つ一つのこと、いつも話にのぼる。
そうやって守って来たものがこれなのだなと。
この宝石のような湖、可愛らしいおとぎ話に出てくるような村々、そして人々と子どもたち。その中で育まれる羊たち。
その乳が人を養い、豊かにさせる。
この素晴らしい循環を意識的に作り出している人々の偉大さをしっかりと味わう。

毎日がここでは当たり前に過ぎて行くけれど、それがどんなに多くの人の日々の努力の積み重ねなのか、それがどんなに特別なことなのか。
圧倒されるような思いで過ごしています。
そんな所がこの世の中にあると言うのが素晴らしい。この地球の宝石箱、ザルツカンマーグートの素晴らしさ。

羊の柵はこんな簡単な紐です。電気が通っていて羊たちはそこから出ません。
うまくできてるなと思う。



途中にあった小さな祠(?)



キャンプ場で静かに暮らす人たち。



モーツァルトの名を持つこの湖の輝きを味わっています。
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羊の乳搾り

2018-07-12 05:55:59 | 旅 Journey
羊たちは1日に朝と夕方の2回、乳搾りの時間になったらまきばから帰ってきます。
ふかふかの藁が敷いてある羊舎に入る。



ここの羊舎は高さについてもとても工夫されていて、羊にも世話をする人にも無理のない設計になっています。通路の方が高い。



お乳が張っているので、羊たちは乳搾り台に並んで待っています。



この台もとてもうまく作られていて、柵を開けるとずらっと羊が綺麗に並ぶようになっています。
ミルクいっぱいの乳房が並ぶのが壮観。



搾乳機を着ける前に乳首を拭くのは細い綿状になったおが屑。



搾乳機を着けて絞って行きます。
しばらく絞ったら、搾乳機ごと上に突くように刺激して、残ってるミルクも採ります。



すっかりきれいにミルクを採ってもらった羊は、スッキリとして台を降りて行きます。

そしてまた牧場へと細い道を通って並んで歩いて行きます。
毎日繰り返されるここでは当たり前の事が、私にとってなんて特別なんだろうと思う事しきり。

乳搾り、私も体験させて貰いました。
うまく作ってあるなー、道具も手順も。


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お昼ご飯を作る。

2018-07-11 15:53:29 | 暮らし Daily life
Seegut Eisl での2日目にみんなで食べる昼ご飯の調理を手伝わせてもらった。
友達は7人兄弟、そのほとんどがここで働いている。それにご両親と従業員も加わるので、総勢16人ほどの昼ご飯になる。

メニューはオーストリアの伝統的な料理。
とりあえず沢山の玉ねぎとキノコをみじん切りにする。パスタを茹で、ソーセージを切る。



大きなフライパンや鍋を使って、丁寧に手順を組み立てて作っていきます。
庭で採ってきたハーブも細かく切っていく。



クヌーデルのパンを大きなボウルに入れたら、子どもたちが寄ってきて、ひたすらポリポリ食べています。乾燥したパンの小さな角切り。たくさんたくさんあるから、子どもたちがいくら食べても減らない。



たっぷりのクヌーデルの生地。丸めて茹でます。



足元にはネズミ捕り要員見習いの小さな猫が。めっちゃ可愛い💕



だんだん出来てきました。



レタスを庭から採ってきて、サラダも大量に作ります。



もうすぐ昼ご飯の時間。お皿をテーブルに並べます。レストランでお皿がお皿の上に乗ってるのが不思議だったけど、やっとなぜなのかわかった。
大家族だと重ねないと置けない。一つずつのメニューを食べるようにしないと全部は置けない。それでだ。



パスタ入りのスープ。野菜とハーブの味わいと香り。



キノコソースのクヌーデル。ご飯も添えて。
食べ応えあります。みんなたくさん働いてお腹ペコペコだから。



デザートに羊のミルクで作った蜂蜜入りのチーズを食べる。



家族も従業員もお客さんも一緒に食べる手作りのあったかいガッツリ昼ご飯。
美味しい。お腹の底から元気になる。

ここではきっと毎日毎日繰り返されている風景だ。確かな材料を使って丁寧に食べるものを作る。みんなで食べる。
この繰り返しがここの製品を創り出しているのだなとわかる。

とにかくここの製品は羊のミルクと言うだけではなくて、それとの取り合わせのハーモニーが絶妙。チーズの周りにまぶしてあるのがローストした蜂蜜がけのアーモンドを砕いたものだったり、ディルを乾燥させたものだったり。
マンゴーアイスクリームに少しチリが入っていたりと、嬉しいサプライズが隠されている。
その味の組み立てをした人が凄いなと思っていたんだけれど、その舌を育んだのがこの食事だと思う。

毎日毎日繰り返される食べると言う行為、その中で長年かかって育まれた確かな味覚。それとしっかり食べて働く中で作られた体力。それがここでの成功の大きな礎になっている。
一朝一夕で出来ないからこそ、その土台は確かだ。
圧倒的な力強さに感心する。

一つ一つの小さな毎日の繰り返しの偉大さ。
その事を私はじっくり噛み締めています。
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羊のパラダイス

2018-07-11 10:52:12 | International
SeegutEislの風景
羊たちが幸せに暮らす

       

       

地盤は岩なので盛り土をしてそこに家庭菜園を作っています。

       

湖の向かいにはシャフベルクと言う山が「羊の山」と言う名前の山です。
羊の牧場にふさわしい。



ぐるっと見回した写真です。



ここが中心の建物。家族が住んでいて、事務所やキッチンがある。

       

キャンプ場のシャワー室の電機は間伐材を燃やす事、それとソーラーで賄われています。
この地域の電力は主に水力発電だそうです。

       

ここで作られるチーズやアイスクリームは品質や味が良いので、国内外のコンテストで様々な賞を貰っています。

       

ザルツブルグの目抜き通りゲトライデガッセのモーツアルトの家の近く、横町に少し入った所にアイスクリームショップがあります。
ザルツブルグにおいでの際は是非行ってみて食べてみてください。

       








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Seegut Eisl

2018-07-11 07:03:18 | 旅 Journey
Wolfgangsee の羊牧場に来ています。
ずっと来たかった場所。
ここではミルクのための羊を飼っています。
キャンプ場も経営されています。



この場所は私にとって憧れで天国。
羊が美しく幸せそうです。そしてそこで働く人たちも、ここを利用する人たちも。
そしてここで育つ子どもたちの様子がまたとても魅力的。
ここを創り、日々育んでいる人たちの考え方や生きる姿勢がとても共感できる。
3日間、しっかり学んで感じて行きたい。

羊のミルクは甘くて嫌な臭いがなくてとても美味しい。これを飲むとお腹や体だけでなくて、心の魂の底から満たされる気になる。



ここではチーズやヨーグルトなどを作っています。今は、農業学校の実習生が来ています。障害のある人たちも積極的に雇用しています。
去年から始まった新しい製品がアイスクリーム。
昨日も今日も食べた。長年のアイスクリーム好きの私だけど、これはほんとに特別に美味しい。羊のミルクってだけで美味しいのに、そのレシピがこの上なく工夫されていてミラクルな味になっています。



すぐそばの小さなホテルに泊まっています。
とても可愛い💕



部屋の家具も手作りだそう。
快適でステキなお部屋。



羊好きの友達を連れて来られるように、リサーチしています。ご紹介できる日を待っていてください。
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鹿の牧場

2018-07-10 20:12:24 | 食べ物 Eat
晩御飯は外食しましょう!って友達が言う。
いくつか候補があって、ここにした。
鹿の牧場があります。

       

川魚も飼っています。

       

それを食べられるレストラン。
いつも思うけど、ちゃんと子どもの遊ぶスペースが用意されているのがすごいなと。

       

私の好きなフリッタッテンズッペ。細切りのパンケーキ入りスープ。

       

そして鹿肉料理。美味しい。好きです。

       

友達は魚料理。

       

旦那様は建築家。建物の事、どこからするかと言ったら、林業からします。木を育てて切る所から。
背の高いガッチリした山男。日本の木造建築に興味があると言う。
いつか日本に来るって、そしたらいろんな建築の所を紹介したいです。
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サンクトギルゲン

2018-07-10 18:04:51 | International
ザルツブルグに迎えに来て貰って、車で羊の牧場まで行きます。
途中、素敵な小さな村に寄って貰った。
St.Gilgenサンクトギルゲン
市庁舎がこんな可愛い。

       

教会ではパイプオルガンの練習をしていました。
お祈りをする。

       

その近く、モーツアルトの姉の家。

       

このWolfgangseeと言うモーツアルトの名前が付いている湖に牧場があります。

空気も水もとても澄んでいる。
森も山も美しい。
そんな所を大切のそのままにどうやって保って行くか生かしていくか、その事に並々ならぬエネルギーを注いでいると言う話を聴きながら。
その芯の強さを感じる。

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