明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



私のもっとも苦手な片付けをした。もちろん一日では片付いたのはホンの一部であるが、やることはやったという気分に満たされている。一日ウツラウツラとしかしていないのだからすぐ寝るだろうと思ったら、これが寝られない。そういうことなら、と出土した戦利品を一本開けることにした。しかし寝不足である。その栓をゴミ箱につい放りこんでしまった。拾って洗う気もおきない。鞘を捨ててしまった佐々木小次郎の如しである。 気がつくと泥のように寝ていた。さあ今日はようやく御馳走である、エドガー・ポーの三体目に取りかかれる。これから私にどれだけの快楽が訪れるか、お盆休みの人々には理解できないことであろう。などとほくそ笑む私。昨日苦手なことをこなし(こなしきれていないが)弓の引き絞りは充分である。あとは飢餓状態でかぶりつくだけである。なのに余裕をかまし、わざわざ自分を焦らすようにインターネット。 さてそろそろ始めようか、と思ったら芯に使う盆栽用アルミ線が見当たらない。在るべき所にない。これだから部屋の片付けなどするものではない。太いのを使うので、最近はホームセンターでも入手できない。結局大騒動で探したあげく、意外なところからでてきた。私の中に蓄積するダメージ。腰まで痛くなって来た。始まりでケチがついた。かぶりつくのは明日からにしよう。戦利品二本目。今日はちゃんと栓をした。

※世田谷文学館にて展示中

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