昨晩は某ブラック企業に勤めた人が、綺麗どころのいる店にカラオケに行こうという。世間が休んでいる間に家に閉じこもっている私に、たまには息抜きを、といってくれているようだが、実際はその店が2人以上でないと入れてもらえないからに過ぎない。しかし我が家には早く作ってくれろ、とEdgar Allan Poeが待っている。息なんか抜きたくもない。綺麗どころは良いとして、カラオケくらいじゃ私を止めることはできないのである。 今日中にマントを着せる所までもっていきたいが、インバネスいわゆる二重回しにするか、長いマントにするか決めかねている。インバネスはまだ作ったことがないのでそそられるが、ポーが創作した名探偵オーギュスト・デュパンというよりシャーロック・ホームズのイメージが強い。怪しいという意味ではゾロリとした黒マントの方が勝るであろう。 黒マントといえば怪人二十面相に着せたことがある。二十面相はいつのまにかハンサムな西洋紳士のようなイメージになっていたのが不満であった。実際はたかだか少年探偵団の良い子等に捕まってしまう、血を見るのが嫌いな、元サーカス芸人林平吉である。 明日にはマントかインバネス、どちらかを着せるつもりである。
※世田谷文学館にて展示中
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