明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



立体を作る、ということは陰影を作り出すことにほかならず、撮影時にはその陰影を生かすために光の状態をああだこうだし続けてきた、何しろ陰影こそが立体の特徴、生命といえるだろう。それが自ら作り出した陰影を排除することになろうとは思わなかった。 ここ数年、浮世絵、日本画の発想、自由さなどが気にかかり、羨ましくてしょうがなかった。身も蓋もなく写ってしまう写真という手段の不自由さに制作を諦めることも多く、少々辟易としていた。そこで自ら作った陰影を排除したら、西洋絵画、写真などの不自由さがなくなるのではないか? 子供の頃に、頭に浮かんだイメージはちゃんと在るのに、これはどこへ行ってしまうんだろうと不思議に思っていたが、そこで頭に浮かんだイメージを取り出し、やはり在ったな、と確認することが私の創作行為となった。ところで本日、永代通りを歩いていてふと、私の頭の中のイメージには陰影がない!ということに初めて気付いて、危うく持ってる荷物を落としそうになった。そりゃイメージの中に陰影がないなら、取り出して陰影付けちゃダメだろ?

「一角獣の変身-青木画廊クロニクル 1961~2016」刊行記念展Ⅰ
2017.05/20(土)~2017.06/02(金)
平日11:00~19:00 日祝12:00~18:00 5/28(日)休廊

オイルプリントワークショップ参加者募集中。残り1名。
2017年5月27日(土)13:00~
アトリエシャテーニュ・オルタナティブスタジオ
オイルプリントについてはHPをご覧下さい。
HP

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )