明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



鏑木清方の三遊亭圓朝像へのオマージュ作品は、床の緋毛氈と湯飲みを残しほぼ出来上がった。被毛氈は着払いで明日にも届くだろう。ところがヤフオクで落札した湯飲みは3時前に振り込もうとしたら、振込先の支店名の読みが判らない。読めるかこんなもん。おかげでタイムアウト。連休中の完成は断念。実にじれったい。作ることになるとせっかちに変身する私である。 しょうがないので細かい所を直すが、日本画調にするには、今までのように撮影した立体を背景になじませる必要がなく、切り抜いたままでよい。重なった所に影を付ける必要もない。では簡単になったか、というと撮影前の造形面や塗装面の出来が如実に出てしまうので、平面的な日本画調だからこそ、立体感を損なってはならない。配置する一つ一つを別撮りする必要があるが、そのため2作目にして経験を積み、コツが掴めてきた。 圓朝の顔かたちプロポーションが、清方と私の作では同じ人を描いたとは思えないほど違う。鏑木清方の圓朝像を造形的には参考にしなかった。私には圓朝がそうは見えなかったからだが、創作上のスピリットのような物を清方からはいただいた。発表はお盆の時期のつもりだったが、来月、銀座青木画廊で5月20日よりグループ展があるので、そこで初披露することにした。



HP

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