明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



外側の世界にレンズを向けず、眉間ににレンズを向ける念写が理想だが、そんな能力はないので、なんて言っている私だが、たまに外側にレンズは向けたら、結果はこんな感じである。川瀬巴水ばりに背景に隅田川でももってこようか、と思ったが、川っぺリの寄席というのも変だと止めた、遠景を描くにはデータが足りないので、明日にでも撮りに行きたい。よって部分である。 昨日書いたように、昨年この明治時代の寄席のイメージが浮かんだ時点では、普通に寄席内部から漏れる光を寄席の前に立っている圓朝に当て、いつものように風景の中に配することを考えていたが、完成まで年を跨いでしまい、時間が経ってしまった。その間にフラットな背景に溶け込ませるため陰影のない圓朝を2点制作した。巴水を意識してこれだけ漏れる灯りを作ってしまうと、私には陰影はありません、なんて顔を圓朝にさせるのは無理があるのではないか。まるで前作と逆のことで頭を悩ませることになった。思いついたら事情が変わらないうちに完成させるべきである。


今月末オイルプリントのワークショップ参加者募集中です。

オイルプリントについてはHPをご覧下さい。更新しておらず旧作品ばかりですが。
HP



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