明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



清方や伊藤晴雨が描いた明治時代の寄席に外観が似ている建物があり、撮影許可はすでに出ており8日撮影が決まった。日本画や浮世絵では、夜だからといって例によって陰影を描かず、画面の上部を暗くして、月を配して夜ということにしたり。室内なら行灯がなければ昼夜判らなかったりする。しかし、明治時代の暗い街並を再現するなら、新版画の特に川瀬巴水調がピッタリだが、風景専門の巴水違い、あくまで寄席の前にたたずむ圓朝、遠ざかる後ろ姿のお露とお米が主役なので、どう撮るかである。 ブログというのは書いていて、頭の中を整理するには案外有効で、今思いついたことがある。よって2つのパターンで撮っておこうと思う。それにそなえて立ち姿の圓朝にも着手しないとならない。日本画はフラットな画調のためか、真正面から人物を描かれることは少なそうだが、高座の圓朝を最前の客席から見上げている画などやってみたい。本当はこれをやってみたいのは、フランスやロシアの劇場で、客席から天才バレエダンサー、ニジンスキーの大ジャンプを見上げることなのだが。私がフランス人のピエールだったなら、とっくにやっている。

HP

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