明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



材料入手に手間取り、鉄拐仙人始められず。 それはともかく。寒山拾得の難しさが、秋の空気と共にヒタヒタと。ネットを含めておそらく数百の寒山拾得を見ているが、感心するような作品は数える程しかない。 思えば程度の悪い表層の脳は、汚らしい乞食じみた2人組がケラケラしているところを作るのはさぞかし楽しかろう、ぐらいのことを考えていたはずである。いや考えていた。その割に金魚ばかり眺めて始めようとしない。ようやく2つの頭ができた、と言いながら他のことをやっている。他のことは具体的な分楽である。もう少しマシなヘソ下三寸辺りの私は、その難しさに一歩が踏み出せずにいる。 以前入手した寒山拾得の描き方みたいな本を見ると肩書は偉い先生のようだが、寒山拾得は単に汚らしい乞食じみた二人組がケラケラしているだけだと思っているようで、ただ無邪気であり、どうも無邪気で下手くそなまま亡くなっているようである。


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