明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



一休和尚の頭部仕上げを残し完成。本来今頃鉄拐仙人を作るはずであったが、手違いで芯材が届かず、仕方なく作りかけの一休制作を再開したわけだが、正月の京の街をしゃれこうべを掲げて各戸を回るという一カットだけを予定していたが、成り行きでその後に、酔い潰れた『一休和尚酔臥図』も作ろう、どうせならしゃれこうべ掲げて歩き疲れた挙げ句の話にし、なんならしゃれこうべを枕に酔い潰れさせても良い、と考えていて“風狂“というキーワードを思い出した。寒山拾得に風狂なくして、いくら乞食じみた二人組を作ったところで届く訳かない。酔い潰れて野犬にクンクンされ、しゃれこうべを枕に一休がそういっている。 余計なことを考えず、成り行き任せで歩いていると、必ず開けた道に出る。行けば判るさ、という訳である。しかし現実には、私のような方向音痴は人に道を尋ねると、たいてい今来た道を指差されるのであった。


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