明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 




一休和尚酔臥図は、まず竹竿に骸骨の立ち姿を作り、撮影を終え、それから酔臥図とするべきであったが我慢できず。これはもう死ななきゃ治らない。何事かをやらずにおられない人間は少なからずいるわけだが、私の場合、たかだか粘土で人の形を作りたい、というだけのことであり、不幸中の幸いと言って良いだろう。それはともかく。全身をムシロに覆われているのでは作り甲斐がない。かといって正月の京の夜に酔い潰れるのであるから仕方がない。横位置の全身像を考えていたが、いっそ縦位置の半身像にしようかと。その頃の犬はどんな種類がいたのだろう。当初、行き倒れなら食ってやろうぐらいの野犬にしようと思っていたが、このモチーフに殺伐感は不要だろう。和尚もおちおちと寝ていられない。 そういえば、酔臥は酔って横臥することをいうのだろう。だとすれば目を開けていても良いのではないか?寄って来てクンクンしてる犬とたまたま目を開け見つめ合っているのも良いかもしれない。



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