明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



一休和尚酔臥図を我慢できずに制作を始めたものの、考えてみたら、正月の京で酔い潰れていたら、何かまとっていなければ凍死しかねない。何のことはない。胸元こそ布を巻いたが、後はコモだかムシロを被せることになると、作る部分がほとんどない。あれだけ鼻息荒くしていたのに、振り上げた拳の持って行きようがない。しかし、正月だからこそ、昼間竹竿に髑髏を掲げ ”門松は冥土の旅の一里塚目出度くもあり目出度くもなし 御用心御用心”などと各戸を回った訳で、そのおかげで英一蝶の酔臥図と違い、髑髏を枕に風狂色をより出すことが出来る。 振り上げた拳の持って行き先という訳ではないが、引っ越し後に通うようになった店の常連と連絡を取り合い、数ヶ月ぶりに顔を合わせた。ポケットには引っこ抜いて持って来た一休宗純の首。今は無き木場の煮込み屋河本の常連にはお馴染みであるが、こちらでは始めてで驚かせてしまう。枕代わりの髑髏は,説明が面倒なので持って行かなかったけれど。



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