明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

退化  


眼科の検診を受ける。飛蚊症もあるが、それより眼鏡店の検眼では視力が出ず、眼科に行くようにいわれていた。しかし眼科にいっても結果は同じであった。眼鏡が役に立たない。そんなことがあるとは思わなかった。乱視が酷く、左右も違い、常にボンヤリ振動しているようである。そういえば、頭の中のイメージにピントを合わせることばかりに夢中で、外の世界には必要なければレンズを向けない。子供の頃から写生やデッサンも嫌った。つまり必用としないと退化する、ということであろうか。モニターを一日中見つめていてもまったく疲れないが、世の中同様、ボンヤリとしか眺めていないからかもしれない。実はここ数年、素通し眼鏡で過ごしてきた。見えているように感じるのは想像力が補完しているせいだろう。アンセルアダムスや伊藤若冲嫌いなのにも理由があるのかもしれない。 飛蚊症は特に問題はなく、いずれ幻のゴキブリにも慣れるだろう。


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