明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



2016年、手元にある展示出来る物を出来るだけ展示しようと試みた『深川の人形作家 石塚公昭の世界』(深川江戸資料舘)は中締めと考えていた展覧で、その時点で展示出来る物は全て展示し、スライド上映による朗読ライブも開催出来た。さらに初めて2メートル超のプリントも展示したが、初めて人間大、あるいはそれ以上に拡大された連中と対面した私は、突然楽屋に香川照之が尋ねて来た猿之助の如き状態であった。拡大することによって、無意識下の、へそ下三寸のもう一人の私の〝真意“が露になったのではないか?というのが昨日立てた仮説である。 当時母と同居しており、会期終了後、毎日、図書館に逃避したものだが、何故か浮世絵、かつての日本画ばかり眺めていた。これもヘソ下三寸が勝手にした事で、なんでこんな物ばかり眺めているのか、表層の脳は首をかしげていた。ここから写真から陰影を排除するという〝私の大リーグボール3号“こと石塚式ピクトリアリズムの開発となる。本家『巨人の星』では一番面白いくだりではある。


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