明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



着彩を開始する。達磨大師は『慧可断臂図』で白い法衣を着せたので今度は赤にしようと思ったが、月下の達磨大師ということで、白のほうが映えるか、と思ったが、同じようなモチーフで月岡芳年の達磨図『月百姿 破窓月』がある。これも旧来の達磨大師とは趣きを変えた赤い達磨大師で、対抗心が湧いて高崎のダルマぐらい赤くした。雲水姿の一休宗純は、肩に酒の入った瓢箪を肩に、網代笠と髑髏を掲げた竹竿を持つ姿をようやく見た。写真作品としては、正装ではあったが、すでに竹竿に髑髏は一度作ったので、写真作品としては朱鞘の大太刀 を持たせる予定である。臨済義玄を塗り直した。 無学祖元が来日前、寺が元寇に襲われ、一人坐禅中に、喉元に剣を向けられながら、動ぜず。漢詩を詠んで退散させた、という故事から。名場面の割に視覚化されていないようなので、蒙古兵も作った。

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